買ってみた。感動ストーリーが展開される様な話かと思ったら全然違う方向だった
日々死体を見つめながら、考えたり調べたりしたことを綴ったお話。親鸞の考えを基本としながら、死を、生を見つめた本。
この本嫌い。
同じ死に関わる話なら寂聴さんのが好きだなぁ。
この本では全く救われない。この本の中では宮沢賢治を尊敬する様に、詩を引用し、その一方で、人々が「死から目を背ける姿」を批判している。
しかし、宮沢賢治は、死と向き合っていたが、その思想(肉を食べなかった、が一例)故に病気に苦しんだという。(wikiには急性肺炎。とかいてあるけど、この本の中では壊血病と書いてある。)
この本の中では「死から目を背けた人」を批判し、その一方「死から目を背けなかった宮沢賢治」はその思考が原因で死んでしまったという書き方がされている。少なくとも私にはそう読める。
読み方が足りないだけだろうとは思う。しかし、暗い気持ちになったのは真実だ。
一方で、寂聴さんは尼僧でありながら肉をも食らう。今(80才超)でも大の男好き。
自分もつい最近、死を意識させられる出来事があった。そのおかげで「死と正面から向き合う必要性」はひしひしと感じている。
しかし、この本の様な暗い気持ちで死を考えたくはない。どうせなら、生にすがりながら、欲深く「死」を考えていたいなぁと思う。
感動して涙流して笑って怒って生きたいじゃないっすか。人に迷惑をかけ、迷惑をかけられ、馬鹿だアホだと罵り合いながらでもいいと思うんだなぁ。いや、というよりやっとそう思える様になってきた。ずいぶん気づくのに時間かかったけど。
あ、ちなみに親鸞はなんとなく好きそうな気がしている。
一冊読む間に二冊は本が増えている・・・。まずいなぁ。
最近のコメント