Daily Archives: 2009 年 10 月 12 日

名古屋市科学館のプラネタリウム

 名古屋市科学館でプラネタリウムを見てきた。(時間がなかったのであまり他の展示は見れなかった。)

 名古屋市科学館では、おっちゃんが生で星空について語ってくれる。

 最初に機械の説明。プラネタリウムの機械は、1962年11月から稼働しているらしく46年間動き続けている。ほとんど大きな故障もなかったとか。
 しかし、来年の8月には第一線から退いてしまうそうです。科学館は今絶賛改装中で、正確な宇宙を描くため、プラネタリウムはさらに大きい物になるらしい。(現在直径20メートルで、改装後直径38メートルだったかな。)
 今普通に生活していて46年前からずっと現役バリバリで働いている機械なんて、なかなか見ることはない。そういえば、人間が20で就職して定年くらいか。
 この機械を見るだけでも、宇宙のおもしろさが透けて見えてくる。天文学者が世界の科学をリードしていたというのは理解できるなあ。

 更に星の色について語り始めたと思うと、「この色をスペクトルにかけると」なんて話になってくる。ロマンチックなただのプラネタリウムとはひと味もふた味も違う。さすが科学館。
 星の光をスペクトルにかけると、その星の温度、年齢、構成する物質、いろいろな事が解ってくる。それをプラネタリウムの星空をキャパスにして聞く。贅沢だねぇ。

 おっちゃん曰く、名古屋の明るい夜の空は、星空初心者にはもってこいだそうだ。
 この星空で、まずはわかりやすい明るい星を見つける。その上で、綺麗な夜空に行けば星空の海で迷子にならないそうだ。

 今は夏の第三角形と木星が名古屋でもよく見える。

 たった600円。また来よう。絶対行こう。

(自己メモ)
 具体的には、温度が高い星ほどスペクトルのピークが紫外線の方向に寄っていくので、色が青に近くなっていく。温度が低い星はスペクトルのピークが赤色や赤外線のあたりにあったりする。つまり、星の色は温度を表すことになる。
 さらに「星の明るさ」と「表面温度」を軸として星を並べてみると、一つの相関が見られる。一定の間隔で温度が高くなるほど、星の大きさが大きくなる。(軸「星の明るさ」はうろ覚え。検索してみると、絶対的な明るさが来る感じ。)ここから外れる物が、赤色巨星とかになって、末期の星と判別されたりするらしい。