Monthly Archives: 6月 2012

原発議論まとめ by 宇多田ヒカル

 おもむろに始まった宇多田ヒカルの原発関連ツイート
 これだよこれ、首相の言葉から聴きたかった言葉は。

原子力なんつうスゲーもんが開発できたんだから代替エネルギーだってこれからいろいろ開発できるはず!と信じておる(`(エ)´) RT @: (略)技術を進歩されるのは人ですもんね。
@utadahikaru
宇多田ヒカル

 以下これが流れです。
 どうよこの美しさ。

賛成か反対かっつったら反対だけど、反対活動をすることはないと思う。代替エネルギーの開発にはすごく興味があります。将来自分が住む家は自家発電とかでがんばってみたいな。 QT @NobMuller: 宇多田さんも原発には反対ですか?
2012年6月23日 – 9:16

日本の電力市場も、電力を提供する会社が自由に参入できる市場になって、国民一人一人が自分で納得できるエネルギーを選んで使えるようになったらいいのになあ。
2012年6月23日 – 9:27

電力自由化されてる国あるよ!EU加盟国(フランスは遅れてるみたい)、イギリス(進んでるみたい)、北欧、などなど。アメリカでも州によって。 QT @e_ne_spsp: (電力会社を)選べる国ってあるのですか?(´(・)`)
2012年6月23日 – 9:47

会社によって料金も質(供給の安定)も違うし、いいことばかりじゃないです。何が一番大事か自分で考えないと、あと地域でどれだけ協力し合えるかも重要みたい。 QT @rururu8: 自由化だったら、電気代とかも変わってくるんですか?
2012年6月23日 – 10:08

うん、でも大停電かメルトダウンかだったら私は大停電の方がまだいいや。 RT @swatthree: アメリカは(電力自由化)をやったせいでカリフォルニアの大停電が起こったらしいですよ。
2012年6月23日 – 10:15

原子力なんつうスゲーもんが開発できたんだから代替エネルギーだってこれからいろいろ開発できるはず!と信じておる(`(エ)´) RT @ka_tana: (略)技術を進歩されるのは人ですもんね。
2012年6月23日 – 10:31

 これが言葉ですよ。これが。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー悔しい。

『欧米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか』/ヨミドクター

 うお。すごい記事を見つけてしまった。いや、常識なのか?
 介護がすごいとか、それ以前に寝たきりにすることは虐待であって、そこまでやるのなら延命はしないと。
 うちの祖母も寝たきりだけど、彼女は表現できないだけで、頭ははっきり動いているとしたら。悲劇だなあとは、ひっそり思っている。

欧米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか / yomiDr. / 2012年6月20日

 その理由は、高齢あるいは、がんなどで終末期を迎えたら、口から食べられなくなるのは当たり前で、胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは非倫理的であると、国民みんなが認識しているからでした。逆に、そんなことをするのは老人虐待という考え方さえあるそうです。

 ですから日本のように、高齢で口から食べられなくなったからといって胃ろうは作りませんし、点滴もしません。肺炎を起こしても抗生剤の注射もしません。内服投与のみです。したがって両手を拘束する必要もありません。つまり、多くの患者さんは、寝たきりになる前に亡くなっていました。寝たきり老人がいないのは当然でした。

 社会的には、寝たきりになるくらいなら、きちんと眠っていただこう。となっている。

 倫理的な問題
医者が「普通は寝たきりになる前に亡くなります」
医者が「寝たきりになるかもしれませんが治療を続けましょう」
というのでは、同じ結論でも数字は大きく変わるんだろうね。

 これが寝たきりになってちょっと時間がたってくると
「収入」と「支出」の比較になってきたりするんじゃないかな。

 年金が減るこれからの時代、寝たきり老人は減るかもしれない。

 しかし、日本人は根性を美徳とする。殺してしまおうかと悩むまで介護する。という面も。

「両手を拘束する必要もありません。」
 この言葉が一般的になると、どれだけの家族が楽になるのだろうか。と個人的には思ってしまうけど。

 寝たきり系の記事だとこんなのも

“北欧に学ぶ、日本が変わる” ユニットケアの「ケア」を考える 2 /TENA
 介護のしかたがいいんだ、的な書き方だけど

――1985年敬老の日の朝日新聞一面に載った大熊由紀子さん(当時朝日新聞論説委員)の『座標』は、当時の医療・福祉界に一石を投じました。
「寝たきりは寝かせきり」、この言葉は当初数々の反発を受けながらも確実に市民権を得てゆき、やがて国の政策にまで影響を与えるまでに。

ふかいことをおもしろく(『吉里吉里人』井上ひさし)

 自分には面白みが足りないんだよね。
 面白みってどうすればできるかっていうと、例えば、「ふかいことをおもしろく」と井上ひさしが言っている。
 彼曰く深く突っ込んでいくことが前提だ。

 ところで、その井上ひさしの「吉里吉里人」を読んでいて、「面白さ」ってことに若干興味がわいてみたり。
 すなわち、この話は小説家である主人公が青森に電車で向っているところから始まる。
 電車で走っていると、仙台辺りで急にテロリストが現れ、乗客に急に銃をつきつけ始める。

 テロリスト曰く、我々は警官である、パスポートを出しなさい。という趣旨の事を。
 「なんの権限があって!?」などと弁護士がでてきたりしてやりとりをしていると
「おらだちは日本国の国鉄の人間なぞではねえす」
「おらだは吉里吉里人なのす」
 などと意味不明なことを言い始める。ちなみにここは爆笑ポイント。

 この仙台の地が、どうも吉里吉里人なる人たちによって分離独立され、吉里吉里国になってしまったらしいのだ。そこに不法入国してしまった主人公達・・・

この後には
ウルグアイの独立の時に交わされたモンテビデオ条約(正式名称:国の権利及び義務に関する条約)

第1条(国家の要件)
 国際法人格としての国家は、次の要件を要する。
  a 永久的住民
  b 明確な領域
  c 政府
  d 他国と関係を取り結ぶ能力

なんかも出てきたり。(さらっと)
 国家の意義を使った、簡単な笑いですわな。
 書けばあっさりだけど、やるのはたいへんだななんてw

ちなみにひょっこりひょうたん島ってのも、似たような雰囲気のする話だね。

子供たちとサンデー先生が遠足に行ったひょうたん島がひょうたん火山の噴火活動により海原へ流れ出してしまった。子供たちとサンデー先生が暮らすようになった島を訪れたへんてこな人や島の流れ着く奇妙奇天烈な所を巡って様々な事件が起きる。(Wiki)

ふかいことをおもしろく
語れるようになりたいのう

エッセイ『河童が覗いた「仕事場」』妹尾河童

 面白いことをしゃべろうと思っても面白くならない。10年くらいずっと悩んでいる気がする。こと女の子にはさっぱりだわさ。
 この妹尾河童という人は、この人自身が楽しんでいる様がちょー伝わってくる。是非一緒にいたいと思わせるオーラがあるわな。

 とまあ、あんまり関係ないけど、そんな河童さんが井上ひさしの仕事場で見つけたメモに書いてあった言葉がまたイイナと。

むずかしいことをやさしく。
やさしいことをふかく。
ふかいことをゆかいに。
    ・
困難は分割せよ(デカルト)。
作者はつねに読者に不意打ちを
かけねばならぬ。
ほんとうに起こったことの時間を
すりかえる。
文章というものは、口語と同じく、
頭の中にはっきりと掴めているか
いないかに最も大きな問題がある。
    ・
エッセイはよくよくでなければ書くな。
書くなら「作品」としてのエッセイを。
これまでに名作、傑作のたぐいを一作も書いていないと思え。勝負はこの五年だ。
『吉里吉里人』を否定しつつ進め。芝居の大当たりを過大評価してはいけない。
一字一字苦しむが良い。
集中心!

 ちなみに河童さんの文章は1985年の週刊朝日の連載だったようだ。
 井上ひさしさんの言葉はここまで拡張されている

むずかしいことをやさしく,
やさしいことをふかく,
ふかいことをおもしろく,
おもしろいことをまじめに,
まじめなことをゆかいに,
ゆかいなことをいっそうゆかいに

 面白いことを言いたいのだから、深いことを知らなきゃいけないな。
 税の事を語るなら、愉快に語らないと。
 この本はおもしろから、真面目に語ってるんだ。(ぉぃ)