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『The Portland Trip』The West Wing/The Second Season/Episodes7

 (同性愛者である)君を全否定する共和党になぜいるのか。と聞かれて
 自分は共和党の95%の政策に賛成する。

“My life doesn’t have to be about being a homosexual.”
「ゲイであることだけが僕の人生ではない」

 めちゃんこグッとくる。
 相手の特徴を、あたかもその人の全てだとみなしてしまう人間の悲しい性と、コンプレックスを自分の一部と消化している強さと。
 ガチの名言だと思う。

『PILOT』The West Wing/The First Season/Episodes1

 このドラマ一番最初の回。
 キューバ人が1200名いかだレベルの船に乗って、アメリカに向かっている。嵐によってかなりの数が死に、100名ちょっとがどうにかアメリカにたどり着き、亡命を希望している。
 それぞれが、メリットデメリットを語る中で、大統領がこう言う。

“They came through a storm.
The ones that didn’t die want a better life, and they want it here.
Talk about impressive.”

 このドラマは説得力のある言葉をシミジミと教えられる。いや、非常にシンプルで辛い人の目線に立って話をするということなのだろうと。いや、もちろん、これは諸刃の剣だけど、しかし、やっぱり人間、情(情けと書いて情と読む)が大事ですよ。うむ。

『SHUTDOWN』The West Wing/The Fifth Season/Episodes8

 を、アメリカがSHUTDOWNしたんだねい。

【ワシントン】 米ホワイトハウスは30日深夜、連邦政府機関に対し、一部業務を閉鎖する計画を実行に移すよう指示した。米国の政府機関が閉鎖されるのは1996年以来、17年ぶり。
 米議会では30日夜、予算案を巡り土壇場の協議が続けられていたが、民主党が多数を占める上院は、オバマケア(医療改革法案)の修正を盛り込んだ下院の提案を否決。公共サービスを継続するために必要な予算案が成立せず、一部政府機関の閉鎖に追い込まれる事態となった。
The Wall Street Journal.

 せっかくの機会なので、米ドラマ「The West Wing」でSHUTDOWNしたと時のやつを見ていました。
 序盤は、ホワイトハウスが予算の決定で、多数派の共和党に追い詰められ劣性に追い込まれるも、最終的には謹慎中だった腹心の部下のアイディアで、国民的な支持を取り付け危機を脱する。

 事前交渉の場面でどんどん共和党に予算を削られる。その中には、念願だった授業料の税額控除等、公約でもあった主要な政策もあり、自身の政権の存在意義とかについて、皆が考えていくところが感慨深い。
 今オバマちゃんも、一丁目一番地のオバマケアが削られそうになっているところで、自分がなぜ大統領になったのかとか、考えておられるんだろうなと。(それに比べて日本の首相は巨大な権力を持ちつつゲフンゲフン)

 ドラマ中は、最終的には上手な国民へのパフォーマンスで、形勢逆転し、正論で共和党をねじ伏せ、予算成立を勝ち取るのだけど。さて、今回のアメリカのSHUTDOWNはどうなるんでしょうな。この日本名「ザ・ホワイトハウス」は、政略的な議論から始まるのだけど、最終的には各々が正論にひれ伏すという、綺麗な絵を見せてくれるのですきなのだけど。実際の政治もそうあればいいね。
 個人的には、オバマさんは、同姓婚に言明したり、シリアの一件も攻撃をせず収めたし、オバマケアもがんばってやろうとしているように見えるし。いや、実際どうなのかは知りませんが、たまーに耳を通るニュースは好意的なものが多く、頑張ってほしいなと思っているところでやんす。

追記メモ:東京新聞 20131002夕刊 大統領の粘り勝ちかね。
 一方、共和党が主導する下院は一日、退役軍人や国立公園関連などに限り支出を認める個別予算案の審議を始めた。上院民主党は予算案全体の無条件可決を求めており、上院は通過しない見通しだ。また、共和党内には大統領の主張に公然と賛同する意見が徐々に増えている。

『MANCHESTER PART Ⅱ』The West Wing/Third Season/Episodes2

 大統領が多発性硬化症であることを告白するも、再選を目指すことを明言する。再選を目指すに当たって、選挙に長けた多くのスタッフが新たに入ってきていた。既存のスタッフは新しいスタッフのやり方にイライラしている。
 その再選を表明後、初イベントの開始直前。大統領が裏方で既存のスタッフだけ集めて語りかけた一幕

Josiah Bartlet:There’s a new book and we’re gonna write it. You can win if you run a smart, disciplined campaign. If you studiously say nothing–nothing that causes you trouble, nothing that’s a gaffe, nothing that show you might think the wrong thing, nothing that shows you think–but it just isn’t worthy of us, is it Toby?
大統領:新しいページにペンを入れよう。勝つためには抜け目の無い戦略を立てることともう一つ、なるべく口を開かないこと。トラブルや批判を招くようなことは言わない。何を考えているか明かさないようにする。そうすれば勝てるだろう。
だが、我々にふさわしいかなトビー?

Toby Ziegler: No, sir.
トビー:いいえ

Bartlet: It isn’t worthy of us, it isn’t worthy of America, it isn’t worthy of a great nation. We’re gonna write a new book, right here, right now. This very moment, today.
(大統領夫人が大統領を紹介する声が聞こえる)
You know what? Break’s over.
大統領:そうだ、我々にもアメリカにも、そんな戦い方はふさわしくない。歴史の一ページを今日ここで作ろう。たった今この瞬間に。
さあ行こう。戦闘開始だ。

It isn’t worthy of us.
いっといずんとわーじーおぶあす!

 このシーンまで、スタッフがイライラを募らせミスが連発する。それは、新しいスタッフが来たことに対する苛立ちだけでなく、大統領が多発性硬化症であることをスタッフにも隠していたこともあった。
 そしてこの場面の直前に、スタッフに初めて謝罪する。
 大統領がスタッフに謝罪する場面なんて、恐らくここまでほとんど無い。

 謝罪し、選挙も頼むぞとこの一言。
 ずうずうしいにもほどがアルぞ。しかし、ある意味これはお互いに信頼しあっていることに証左に他ならないわけで。
 この言葉の一言一言にも重いものがあるし、ジーンとくる場面なのでした。

『365 DAYS』The West Wing/Sixth Season/Episodes12

よーやく重めの仕事が少し片づきました。

今回の話は結構心に響く物があった。
バートレット大統領は2期目7年を勤め上げ、最後の1年にさしかかる。
ホワイトハウススタッフは、それぞれの想う次期大統領候補の選挙運動へとシフト。
自然と、スタッフ同士も微妙な空気へ。
大統領を支えてきた首席補佐官レオは心臓を痛め退職。
大統領自身も抱えていた多発性硬化症を発症し、一時は執務が難しい状況に。
次期大統領という未来在るキーワードの影で、これでもかと現大統領率いる組織の老衰っぷりを描いていく。

そこに一度は倒れたレオが帰ってくる。
みなレオに挨拶しようとするも、忙しさで挨拶もそこそこで立ち去っていく。
結局仕事もなく誰も相手をしてくれない中、
レオは過去の一般教書演説のビデオを見ている。

その老衰のくたばりかけたようなレオが、
スタッフの目を覚まさせていく。
最後に、レオが夜中に官邸にスタッフを呼び出す。
ホワイトボードには「365Days」の文字。
レオがこれを一文字消して「364Days」に書き直す。
そして「That’s how much time we have left.」
 このままありきたりだけど、ホワイトハウスだからこそできることがある、なんかやり残したことはないか?という流れになっていく。
 「忙しさにかまけて、何か大事な事を忘れてはいないか?」そう言わせるために、レオと話す間もないような画の取り方をしていたんだ。ぱっと見レオがホワイトハウスにもう居場所がないんじゃないか?みたいな心配をさせておいて、チクショウにくい演出。

 この話は全体的に落ち着いたトーンで収まっていて、最後のホワイトボードのシーンも特段の盛り上がりを見せるわけでなく終わっていく。この前の話までは次期大統領選だとかなんだとかで、かなりテンションが高かったのだけど、ここにきてコレはいい場面だった。
 こーずっとここまで見てきた気持ちとしては、過去の一般教書演説の言葉だとか、トビーとレオのやりとり、大統領とレオが健康食をまずいまずい言いながら食べているシーンとか、夜に急に呼び出すのなんて定番のGOODシーンですし、ホワイトボードのシーンにジョシュがいないことの寂しさとか、あーたまらん!明日も仕事頑張ろう!

The West Wing 『Inauguration』

 The West Wingというドラマを見ると「国を動かしているのは紛れもなく人間なんだなあ」としみじみと思わされる。
 この日本という国では、政治家はほとんど尊敬されていないように見える。まして政府メンバーともなると、逆に尊敬がなくなるような気さえするのは気のせいか。
 彼らは人の人生に直結する決断を毎日下し続けているわけで。私たちの代わりに政治をやってくれている事に感謝し尊敬し、その上で批判をすべきだろうと思う。感謝や尊敬と批判は両立する。
———-以下本題 Fourth season 14-15話

 大統領が就任して4年を勤め上げた後、再選を果たし2期目の就任式を行う。
 この就任式と同時並行で、大きな課題が信仰しており「大量虐殺が行われているアフリカの赤道クンドゥー共和国に軍事介入して止めるかどうか」。クンドゥでは2万人以上が殺されており。アメリカ兵を入れれば150人程度が死ぬ可能性がある。(国名含めてフィクション)

 ここで、クンドゥ人の問題及び就任式で最も大きな役割を演じるのは、就任式の演説(Inauguration)の為に3週間の契約で雇われているスピーチライター「ウィル・ベイリー」。
 ウィルは国務省の要望で就任演説原稿中の

アメリカは警察ではない
自国の価値観を押しつけてはならない

という節について、「心にも無いこと」は言いたくないと言う大統領の要望で、変更を手がけることになる。
 ウィルは大統領の過去の演説を引っ張り出して研究し、大統領の理想に近い演説にしようと努力する。しかし、国務省が作った文章をほとんど変えることができず、ストレスいっぱいでホワイトハウス内のガラス割ったりする(やりすぎw)。

 ところで、大統領はウィルの部屋にふらっと訪れ問いかける

大統領:
Why is a Kunduness life worth less to me than an American life.
なぜ私はクンドゥ人より自国民を守るのか
ウィル:
I don’t know, sir, but it is.
分かりません大統領。しかしそんなもんでしょう。

この発言を受けて、大統領は悩み始める。下手に反論されるよりも同情されて感情が興る事って結構ありますよな。脚本がかなり上手い。 
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