NPO法人云々

 ちょいと、名古屋でNPOに関る会計専門家向けのイベントがあり、参加してきやした。私は新参者で完全にアウェイですが飲み会まで行ってちょいと話もしてきました。
 金を出資してもらって、配当を出すのではなく満足感を与える、という新サービス業ともいうべきNPOの形態ってのは、資本主義で許容できる新しい仕組みの一つだと思っております。
 そんな前提で、せっかくなので思うことをちらほら。

●給料出す気やっぱりない?
 会計制度としては、NPOでも「人件費が必要なんだ!」と社会に認知させることを目指しているのだと思うが。
 現場の人たちの声を聞くと、人件費なんてもらえなくて当然という風潮は、想像よりも遥かに強いようだ。人件費を出せないということは、タダ働きの仕事でしかなくなるわけで。
「やる気がある子がボランティアで働いてくれています!」というのは、自信を持っていうのではなく、申し訳なさそうにしゃべってほしかったなと、率直な印象。

●寄付も実はそんなに期待していない?
 NPOとかは寄付を受け入れる箱として面白いなーと思っていた。
 しかし、会場で配られた資料では(元資料が示せればいいのでけど非公開のようで)、ほとんどが事業からの収入。寄付ってのはほんの少ししかないようだ。クラウドファンディングなんて言葉も、一瞬でたけど、みんなの顔がリアクション薄だったなー。その心はどうなんでしょ。

●生態系
 NPOが生き残る生態系を作らなければならない。という話をされていた。
 しかし、最終的な理想像は見えなかったというのが残念だった。「助成金に頼ってはだめだ。」という問題点から、当然「寄付だ!」となると思っていたけれど、「借入金だ!」という方向になりつつあるような。うーん、それは少々お人よしが過ぎるのではないか。
 いや、それぞれの方々が目の前の課題に取り組んでられるのは、大変に素晴らしいと思います。心から。

●(参考)認定NPOよりも公益法人?
 書籍などを読んでいると、公益法人のほうがメリットも多く、認可を得ることも簡単そうだなあと思っていたけど、実際にも認定NPOは困難が多く、公益法人は比較的楽だとか(噂)。NPO支援の集まりなので、あまりおおっぴらに話せる内容ではなかったけど。

 なんぞかんぞあるけど、もうちょっと真剣に関わってから、きちんと意見を書くべきだわな。まずは、もうちょい関わってみて現状認識してみないと。

Pages:

Leave a Comment


NOTE - You can use these HTML tags and attributes:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>