Monthly Archives: 9月 2012

愛のことば

 急に入ってきたスピッツ「愛のことば」と言う曲。かなりはまってしまった。
最初は曲。入りの「ブーン↓」ってのからいい。
次に歌詞。
そしてPV。
順番に全部はまってしまった。
 スピッツのPVって始めて見たかもしれない。いいねえ。

うたまっぷ.com「愛のことば」

スピッツ6作目のアルバム「ハチミツ」に入っている曲らしい。
同じアルバムの「あじさい通り」もかなり好きです。
アルバムの発売は1995年9月20日。

阪神淡路大震災が1995年1月17日
地下鉄サリン事件が同年3月20日
関係せずにはいられまいかななどと。

分かり合えない物同士が通じるための「愛のことば」
恋をしていると夜の営みを彷彿とさせるものだし、
弾圧者と被弾圧者でもいいだろうし、
被災者とそうでない人でもいいのかもしれない。

ただ、最初の
限りある未来を 搾り取る日々から
脱け出そうと誘った 君の目に映る海

の「君」ってのは、改心しようとした人に聞こえる。つまりは悪者。
よくある話のように死んでしまい、煙となって初めて分かり合う。

そんな解釈を勝手にしながら聞いている。
1995年もすごいトシだったんだなあ。

こーいうこと書くのはダサいけど、いい曲だったので紹介がてらちょっと書いてみた。

『For You』宇多田ヒカル

ええ曲やなあ。
それが言いたかっただけです(何)

 いやあ、いい曲です。(二度目)
 宇多田氏はこの曲について次のようなコメントを書いています。(誤字脱字は適宜直します。)

 私の孤独のイメージって、何か鏡だらけの部屋に、ドアもない何もない部屋に私だけ一人でいて、で、まあ寂しいじゃん?でも、この壁の向こうに誰か同じような状況にいる人が必ずいるっていう何かを何となく直感してて、で、その人に声が聞こえるように、「うわ~っ、聞こえるか~、お~い、お~い」みたいに(壁を)ドンドンドンッてやってるんだけど、たぶんその人も同じように寂しいから、ドンドンドンッてやってるんだけど、お互いの声も一生届かないし、一生会えない、顔も見えない、で、見えるのは自分だけ、叫んでる自分みたいな、それが私の孤独の最終的なイメージ。だから、「あ、そっか、叫んだりするのやめて、あきらめちゃえば、逆に一人きりでも、”あ、そんな人もいないよ”って思っちゃえば、孤独じゃないな、たぶん」って。そこにいるけど届かないって思うから孤独なんだなあって・・・・・・。どんなに気が合う人、どんなに大事な人がいても、絶対に超えられない人間の壁があるし、向こう側があるから溝があるんじゃない?向こう側がなければ溝なんかないから「ああ。なるほどねえ」って思って、それを歌詞にしたいと思ったの。
点-ten-P060

 あえて孤独は選択するものだというイメージなんですかね。

♪~
誰かの為じゃなく
自分の為にだけ
歌える歌があるなら
私はそんなの覚えたくない
だから For you…
~♪

 孤独から逃げるなとでも言い聞かせるようなこの歌詞の強さもまたやっぱり好きですな。

♪~
I want to make you cry
傷つけさせてよ 直してみせるよ
飛びたい時は
You always give me a bright sky
You want to make me cry
悲しみで教えてくれた喜び
輝きたい時は
You always give me a darker sky
~♪

 恋愛ソングとしては、んなもん女性に歌われたらそらもう大変なことです。けど、そうでなくてもなんつーか、勇気の出る曲です。
 いやしかし、と言うのは残念な大人だけど、いい年齢になって本気で言葉で傷つけあうと、相当血まみれになるわなとも。それを「直してみせるよ」と言えるのこそが大人かもしれんな。
 言葉の選択に迷う事ばかりの今日この頃。 For you の精神で人生楽しまんといかんですな。

Everybody feels the same/京都音博2012

「京都音楽博覧会2012 IN 梅小路公園」
 行ってまいりました。音博は3回目ですかね。多分。
 過去、石川さゆり、ハンバートハンバート、レイ・ハラカミと出会った音楽祭です。ああ、聲明(しょうみょう)なんてのもここで初めて聞いたな。

声明(しょうみょう、旧字体:聲明)とは、日本のあらゆる音楽の原点と考えられている仏教音楽。仏典に節をつけたもので儀礼に用いられる宗教音楽である。日本では、梵唄(ぼんばい)・梵匿(ぼんのく)・魚山(ぎょざん)ともいう。
wikipedia「声明」

 今回は出演アーティスト中に、東北に(くるりと)支援している方も多く、震災を思い出す場面も多かった。なお、昨年の音博は行けていないのだなー。

 ステージ上には大漁旗。なお、公園の横では京都水族館なるものがオープンしていたようで、イルカショウをやっておりました。イルカが飛んでいるところが見える状況でライブ。なんという。

 この音博でゾクゾクっとしたのはくるりの「everybody feels the same」。くるりはこの曲をエンディングに持ってきた。まあそれだけならなんてことはないのですが。
 思い出すのは、宇多田ヒカル「虹色バス」と言う曲。この曲も最後は「everybody feels the same」で締められる。そして宇多田ヒカルはこの曲をラストライブのエンディングに持ってきた。ってか、くるり「虹」という単語入っているぞ。
 言葉に過剰なほどの気を使うこの人たち。しかも方向性は真逆に近いこの二人。民衆に投げかける言葉として選んだ言葉が一緒だというのは鳥肌がたったですよ。

 使っている意味やニュアンスはかなり違うとは思うけど、「everybody feels the same」が薬になる病気、すなわち、思考が一人カラに閉じこもって抜け出せなくなるってのは、現代病なのかもしれないですね。
 一つ言葉を発するにも非常に気を使う。この音博でも細野晴臣や山口洋のおっさん方に見せ付けられた、いい意味での「言葉の軽さ」。カッケーのですわ。

 ところで、山口洋さんってのは今回始めて知りましたが、去り際とかがちょーかっこいい。追いかけねば!
 何を書いているか分からなくなったけれども良いライブでした。

 一緒に行ってくれたM君及び、ライブ関係者各位。ありがとうございました。来年もいくぞー。

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大好きだああ!!!/岡村靖幸ライブ「SPORTS」

 痛んだ食べ物で腹を下している中、岡村靖幸のライブ「SPORTS」に行ってまいりました。
 いやはや。このおっさんは「愛の才能」にあふれています。まっすぐ大好きと何十回も言われると、こちらも大好きな気がしてきてしまう。曲も素晴らしいし歌詞も面白い。しかし、良くも悪くもソコに尽きるななんて思います。ストレートさというか。

 さすがにというか、ファンは完全に岡村オタク。ちらほら若い世代もいますが、それも親に連れられてという人が結構いる。ってか小学生らしき子がちらほら。今回は9歳の女の子がステージに上げさせられ「もり上がってるかい!?」と煽ってくる場面も。あの9歳の子は大物になります。親が岡村ちゃんのファンだとこうもなるか。
 ってか、「セックス」を連呼するライブに子供が・・・。いいわな。
 ライブ中、岡村ちゃんが楽器を弾き、ファンが全て歌うという場面も。会場が熱いファンで埋め尽くされていないと出来ない芸当。こーいうライブ初めてだなー。

 入り口の花がZIPFMだけというのも色々感じさせます。なんとなくZIPってのは本当に音楽を愛するラジオ局なんだなと思ってみたり。

 岡村ちゃんってのはMCしないのですね。マニュピュレーターの白石元久氏がしゃべり、それをステージ上で休憩しながら見ている。これはワールドハピネスのときも同じでした。今回のMCでは白石さんが「岡村さんになめこ栽培を薦めたら、岡村ちゃんが早々になめこコンプリートしてしまった」という謎の情報。いや、確かになめこはまりそうなイメージ。

 ライブ中、聞いた事のない良い曲が沢山ありました。この人のリズム感ってのは相当キていると思う。ソコに乗るバカみたいなストレートな歌詞。
 岡村靖幸、今後も当分楽しんでいけそうです。

2012年9月17日(月)
岡村ちゃんの呼んだ嵐が吹き荒れる中、名古屋市公会堂にて。
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Storm in a Teacup/AKB48ドキュメントの感想など

 色んなところで話題になるので見てみました。
 たかみな氏カッコいい。篠田氏美人。前田氏・・・ふむなるほど日本男子はこういう子が好みなのか。

『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』
 事前評を聞く限り、そうとう激しい(戦争だ!)と聞くので、えらい映画で号泣だろうなーと思ってみたのですが。案外平然と見終えてしまった。
 もっと、人間不信になったり、人間としての尊厳をバキバキにやられるような場面が写るのかと思ったら。締め切り前のデスマーチという感じだなというのが素直な感想。
 いや、もちろん裏ではよっぽど精神的にきつい色々なことがあるはずだ。ってか大場美奈氏が飲酒・交際(笑)で謹慎みたいなのは盛り込まれていた。帰ってきたときの「ザケンナボケ」と言う吹っ切れた顔は中々素晴らしかった。
 個人的にはもっとこういうのを・・・(悪趣味)
 ちなみに、被災地とAKBを交互に写すもんだから、非常に恐縮してしまった。同じ現実なので、整理をつけて捉えないといけないんだろうけど、中々AKBへの感情と被災地への感情をごっちゃにされると大混乱が起こってしまう。

 さてさて、映画中印象的だった言葉に選挙やらじゃんけんの後「勝てませんでしたが、正直ほっとしました」というものが。同じ趣旨の言葉を映画中別々の人から3回くらい聞いた気がする。
 彼女らにとってこれらの勝負をしている意味は「場の確保」なのかもしれなと感じましたがいかがでしょう。
 AKBの上位であるという所属がほしいのであって勝負に勝ちたいわけではないんじゃないかという印象を受けた。団地コミュニュティーに留まるためなら火曜サスペンスだって起こりえるアノ感じ。
 男性が勝負事をして「負けてよかった」なんてことは、苦し紛れの言い訳以外ではまーないのでは。この辺り性差で片付けてしまってもいいでしょうか。(どっちが良い悪いという話ではなく)

 もう一つ印象的だった言葉は、被災地を訪れて「歌で人を幸せに出来ることが分かりました」的な発言。
 いや、今までも十分擬似恋愛を提供していたわけだが。そんなのは承認欲求をちっとも満たしてくれていなかったのだろうか。
 落としたパンに蟻が群がっても興味がわかない。しかし、可愛い猫にパンをあげて初めて「ああ動物にパンをあげるって素晴らしい」と感じた。
 AKBのファンは傷つかなかったのだろうか。と素直に。

 また、若い女性の集団行動ってのはそんなに目にする機会はないわけで、そういう意味でも興味深かった。あちこちで泣く女性あれば、母性を発揮して抱きしめる女性あり。なんか複雑だなと。この中にも冷静に振舞っている人と、そうでない人といるんだろう。
 男性集団だと、母性なんてないので全員ガキで、洋画ならロッカーをぶんなぐり、みんなでウワーンと泣いて、翌日はハッピーとなっているのかなと。

 そして秋元康。

安藤忠雄の仕事の理念に「多作が新しい発見につながる」というものがあり、秋元康も並行して100以上の仕事をこなすらしいので、二人の仕事術をつなげる一番の接点は「多作」という部分だと思います。
GOETHE 2012年5月号の安藤忠雄と秋元康の対談が面白かった/Future Insight

 この人にとってAKBは数多く手がけた作品の一つでしかないのだろう。

成功するためには、何が必要か?
………運です。
僕はこの38年間、スターと呼ばれる人たちを見て来ました。
僕も何人もプロデュースして来ました。
そこで見たものは、運です。
どんなに実力があっても、
運がないとスターにはなれないのです。
じゃあ、努力をしていても無駄なのか?
努力は報われないのか?
そんなことはありません。
努力は必要です。
言い方を変えれば、
努力は成功するための最低条件です。
みんな、必死に努力して、
じっと、チャンスの順番を待つしかないのです。
秋元康がgoogle+で、AKB48の「非」選抜メンバーに贈った言葉が名言/attrip

 秋元康は彼女らを不幸にする気もなければ幸せにしてやる気もないのだろう。
 新大陸を目指し色々な船を出す。乗っかってきた子達と旅に出る。そんな船を沢山出し、たまに新大陸を見つけ出す。そして、彼の作る船は数をこなすことで自然と精度の高い船になっていく。
 そして彼の船にはより素晴らしいクルーが目指してくるようになる。

 AKBの苦労の姿と言うのは、お互いに納得の上の大人同士の契約なのだろうと。だからこそ、当初思っていたよりも辛い気もしないし、かわいそうとも思わなかったというか。

 外からコップの中の嵐を見るのは気楽なもんで当事者は大変だ。しかし、コップの中で必死に戦わねばならんこともあるわけで。こんなガキンチョどもがやっておるのに負けてはおれんなと。最後はやっぱり思うわけです。

NPO法人云々

 ちょいと、名古屋でNPOに関る会計専門家向けのイベントがあり、参加してきやした。私は新参者で完全にアウェイですが飲み会まで行ってちょいと話もしてきました。
 金を出資してもらって、配当を出すのではなく満足感を与える、という新サービス業ともいうべきNPOの形態ってのは、資本主義で許容できる新しい仕組みの一つだと思っております。
 そんな前提で、せっかくなので思うことをちらほら。

●給料出す気やっぱりない?
 会計制度としては、NPOでも「人件費が必要なんだ!」と社会に認知させることを目指しているのだと思うが。
 現場の人たちの声を聞くと、人件費なんてもらえなくて当然という風潮は、想像よりも遥かに強いようだ。人件費を出せないということは、タダ働きの仕事でしかなくなるわけで。
「やる気がある子がボランティアで働いてくれています!」というのは、自信を持っていうのではなく、申し訳なさそうにしゃべってほしかったなと、率直な印象。

●寄付も実はそんなに期待していない?
 NPOとかは寄付を受け入れる箱として面白いなーと思っていた。
 しかし、会場で配られた資料では(元資料が示せればいいのでけど非公開のようで)、ほとんどが事業からの収入。寄付ってのはほんの少ししかないようだ。クラウドファンディングなんて言葉も、一瞬でたけど、みんなの顔がリアクション薄だったなー。その心はどうなんでしょ。

●生態系
 NPOが生き残る生態系を作らなければならない。という話をされていた。
 しかし、最終的な理想像は見えなかったというのが残念だった。「助成金に頼ってはだめだ。」という問題点から、当然「寄付だ!」となると思っていたけれど、「借入金だ!」という方向になりつつあるような。うーん、それは少々お人よしが過ぎるのではないか。
 いや、それぞれの方々が目の前の課題に取り組んでられるのは、大変に素晴らしいと思います。心から。

●(参考)認定NPOよりも公益法人?
 書籍などを読んでいると、公益法人のほうがメリットも多く、認可を得ることも簡単そうだなあと思っていたけど、実際にも認定NPOは困難が多く、公益法人は比較的楽だとか(噂)。NPO支援の集まりなので、あまりおおっぴらに話せる内容ではなかったけど。

 なんぞかんぞあるけど、もうちょっと真剣に関わってから、きちんと意見を書くべきだわな。まずは、もうちょい関わってみて現状認識してみないと。