Monthly Archives: 5月 2012

『MANCHESTER PART Ⅱ』The West Wing/Third Season/Episodes2

 大統領が多発性硬化症であることを告白するも、再選を目指すことを明言する。再選を目指すに当たって、選挙に長けた多くのスタッフが新たに入ってきていた。既存のスタッフは新しいスタッフのやり方にイライラしている。
 その再選を表明後、初イベントの開始直前。大統領が裏方で既存のスタッフだけ集めて語りかけた一幕

Josiah Bartlet:There’s a new book and we’re gonna write it. You can win if you run a smart, disciplined campaign. If you studiously say nothing–nothing that causes you trouble, nothing that’s a gaffe, nothing that show you might think the wrong thing, nothing that shows you think–but it just isn’t worthy of us, is it Toby?
大統領:新しいページにペンを入れよう。勝つためには抜け目の無い戦略を立てることともう一つ、なるべく口を開かないこと。トラブルや批判を招くようなことは言わない。何を考えているか明かさないようにする。そうすれば勝てるだろう。
だが、我々にふさわしいかなトビー?

Toby Ziegler: No, sir.
トビー:いいえ

Bartlet: It isn’t worthy of us, it isn’t worthy of America, it isn’t worthy of a great nation. We’re gonna write a new book, right here, right now. This very moment, today.
(大統領夫人が大統領を紹介する声が聞こえる)
You know what? Break’s over.
大統領:そうだ、我々にもアメリカにも、そんな戦い方はふさわしくない。歴史の一ページを今日ここで作ろう。たった今この瞬間に。
さあ行こう。戦闘開始だ。

It isn’t worthy of us.
いっといずんとわーじーおぶあす!

 このシーンまで、スタッフがイライラを募らせミスが連発する。それは、新しいスタッフが来たことに対する苛立ちだけでなく、大統領が多発性硬化症であることをスタッフにも隠していたこともあった。
 そしてこの場面の直前に、スタッフに初めて謝罪する。
 大統領がスタッフに謝罪する場面なんて、恐らくここまでほとんど無い。

 謝罪し、選挙も頼むぞとこの一言。
 ずうずうしいにもほどがアルぞ。しかし、ある意味これはお互いに信頼しあっていることに証左に他ならないわけで。
 この言葉の一言一言にも重いものがあるし、ジーンとくる場面なのでした。

2012年5月12日結婚式出席

 会社の上司である新郎の結婚式に行ってまいりました。記憶に残したいので少々。

 披露宴からの参加で会場は某ホテル。机の上に置かれた名前を示すカード、後で気づいたけれど二つ折の内側には手書きのメッセージ。気づかない人もいるかもしれない。ささやかな心遣い。
 開始時の新郎スピーチは、変わったことを言うわけでもなく、しかし堂々としており頼りがいのある人だなと。同じ言葉でも言い方でここまで違う。
 歓談時間をしっかりとり、その後、新郎新婦発案の、お菓子投げ。体を動かせるというのはやはり、自然と心がウキウキしてくる。みんな笑顔になる。
 友人の催しにも新郎は混じり、新婦が喜ぶようなサプライズを行う。
 式の最後の新郎挨拶は新婦のご両親に最大の感謝を伝える大変心がこもったもの。誰もが納得する重み付けだし、「いい式だった」と心底思わせられる内容。

 二次会も素晴らしい。新郎の始めの言葉は、披露宴と同じにも関わらず、友人相手なので笑いが起きる。同じ言葉で方や感動を誘い、方や笑いを誘う。披露宴に出た人でも、出ていない人でも笑える。なんつー技量。
 歓談では、積極的に新郎新婦とも動き回り全員に話しかけていく。2~3周はしていたんじゃないかと。
 その後は参加者の半数が賞品を手に入れられるビンゴ。新郎自らが司会進行を行い、スムーズ。上手い!
 歓談をはさみ、最後に新郎から新婦へのサプライズレター。本当に愛のこもった言葉の数々。出会ったときの印象、月の思い出に重ねた詩的な表現、真面目に語る中で「サプライズプレゼントに、実は土地を購入しました。」と語る新郎。テンションがピークに達する会場。月の権利書を新婦に渡し会場は爆笑。
 その後は新婦への愛をきちんと語る新郎。新婦の涙に息を呑む女性陣。
 
 最初から最後まで爆笑と感動とが繰り返す素晴らしい結婚式でした。
 ふざけることなく友人を楽しませる。相手親族に安心を与える。そして新婦を喜ばせる。あんな素晴らしいものが出来る人はそーいないに違いない。でも、ああいうかっこいい男になりたいなあと心底思った一日でした。

 いや新郎絶賛記事になってるけど、それは自分が目指したいからこういう目線になっているからで、新婦も素晴らしかった。涙ぐむ場面は多々あったけど、自分で言葉をしゃべる場面は総じて堂々としていて、かっこよかった。できる嫁さんだなと。

 あーほんとかっこよかった。
 補足すると、それぞれの式にそれぞれの人柄が表れ、やはりどれも感動するのであることは言うまでもない。式に呼んでいただけることは本当にありがたい。本当に。