Monthly Archives: 10月 2012

『世界史』William H. McNeil(西欧の優勢1500年~)

※P79くらいまででひとまず。長くなりすぎ。
もとがわかってないから感想を書くにも時間がかかりすぎる!
まー学生時代にサボったつけでござる。

さてはて

 西暦1500年までは「文明の生活スタイルが、そのまわりの未開文化を圧して、時には、失敗を犯しながらも絶えず更新していく過程である。それはまた、中東、インド、ヨーロッパ、中国の四つの大文明の中心地の間に、大ざっぱな均衡が成立する過程でもある。(上P204)」。
 そして「1500年という年は、世界史においてもまた、重要な転回点となっているヨーロッパ人による諸発見は、地球上の海を、彼らの通商や征服のための公道(ハイウウェイ)とした。このようにしてヨーロッパ人は、人間の住み得るあらゆる海岸地方において新しい文化的前線を作りあげた(下P35)」
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『宇宙の声』星新一

 片山若子さん(リンク=渋皮栗)の絵が美しい星新一さんの小学生向けSF中編。「宇宙の声」と「まぼろしの星」という二編が入っている。
 ものすごく読みやすく、「あー宇宙面白そう!」やなと。

 「宇宙の声」では、宇宙に思いをはせるミノル君とハルコちゃんが、急に意識を失い見知らぬ場所で目覚める。
 ミノル君はハルコちゃんをリードしつつ、どうにかこの困った状況を脱しようと努力する。
 と、おっさんが出てきて「きみたちふたりが、初の合格者だ。わたしは宇宙特別調査隊のキダ・マサオという者ですよ」ときたもんだ。先ほどまでの見知らぬ場所は、映像で、どんな行動をとるか試験をされていたそうな。
 そしてこの二人+大人が、ある星から出てくる怪電波(?)の正体を暴くべく宇宙へ出ていく。

「まぼろしの星」では、犬のペロとお散歩中のノブオ君の前に、喋るハトが現れる。
 それを追いかけて、ビルの部屋に入ると宇宙空間が広がる。そしてそこで、お化けクラゲと戦う!
 と、おっさんが出てきて「わたしは、ガンマ星の基地の副所長のフジタです。ある事情で、基地で人をふやさなければならなくなった。しかし、宇宙はきびしいところだ。遊び半分の人間では、なんの役にも立たない。そこで、ひろかに試験をしてから採用する方針をたてた」と。先ほどまでの宇宙空間は、薬で見た幻覚なのだそうな。
 そして、ノブオ・ペロ+大人二人で、狂った計器の原因を求めるために宇宙へ出ていく。

 いやはや、このイントロでぐっと来るわけですよ。
 身の回りで起きる一つ一つの出来事が採用試験かもしれないと。興味を持って探索していたら、「ああ!君みたいな人を求めていたんだよ!」っていう妄想は良くした気がするなー。
 そして、その後いろいろな島に行き、凶暴な生き物に襲われたり、ダメになった大人を目撃したり、文明が作りあげてしまったものと戦ったりしていくわけですな。
 遊園地のために作られた星もあったりして、結構わくわくしながら読める。

 これはぜひとも小学生の目のつくところにわざと放置しておきたいような作品ですわ。
 よかった。

尾崎豊ってどう思われているんだ?

 昨日のエントリーを書きながら、たまたま見つけた記事に
今の若者は尾崎豊に全く共感しないらしい/妹はVipper
 この記事が気になっている。

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23(日) 10:26:36.88 ID:aJLTKZb30
今の若者が盗んだバイクで走りだしても「ゆとり死ね」って言われるだけですし

194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23(日) 11:44:47.78 ID:5SLaBqiW0
>>40
まさにそうだな
お行儀よく大人しくしていても、ハジけても「まったく今の若者は」で済まされる

じゃあどうしろと

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23(日) 10:38:57.69 ID:6t+kRLAN0
盗んだバイクで走りだすとかただの犯罪者だろ

243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23(日) 13:12:02.75 ID:ce/iGjCP0
あんなのに共感ってただの暴れたい世代じゃん
手がすぐ出る奴らだな

245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/23(日) 13:14:16.49 ID:Vw49TsYdO
今の若者は内にこもるから
暴力をしても何も変わらないって知ってるから

今の若者は尾崎豊に全く共感しないらしい/妹はVipper

 こういう文章読んで同世代の人間はどう思うのだろうか。自分もこのコメントを書いている人たちとは10歳も離れていないと思うわけで。いや同世代もいるだろう。

 詳しくないので恐る恐る書きますが、尾崎豊は学校に「髪を切れ!」と言われて、「なんか違うんじゃないか」と思った。って言葉があり、バイクを盗んだり、校舎の窓ガラスを割って歩く話になるようで。
 社会に適合していくってのは、校則に縛られたり、法律に縛られたり自分の自由が奪われていく過程を経験する事そのものであって、欲望のままに生きているところへの理性の強制ですよ。その自分を縛っていくものには明らかに「変なもの」や「筋が通らないもの」もある。誰だってその一つ一つと向き合いながら対処方法や時に反発をしていくと。
 そんな社会の規則、強制される理性、その対極にある行動の源である自分の「欲望」特にその象徴「愛」をそのまま詩におこし歌にして歌い上げているのが尾崎豊なのかなと今は整理していて。コレ自体は大して変なことをしているわけではなくて、普通に共感できるもんじゃないのかなと。

 前述の引用は「犯罪者=悪人」というニュアンスで言葉を使い、社会から見てどう思われるかを判断基準にしているように見える。そんな輩は東大に入って官僚になって法律を作る超エリートだけで十分でしょうに。
 国とは民であって、制度じゃないわけですよ。民が制度をつくらにゃならんのに、民は民でもこれから制度を作っていくべき若者が、問題意識を持つこと自体を鼻で笑い、制度に服従している姿と言うのは、異様だなと。

 合う合わないってのは、もちろんいいのですが、コメントが妙に気になったというか。
 こういった人間を社会から追放する空気を持った社会と言うのは、個人的には気持ち悪い。

 それとも、今は尾崎豊の時代よりも遥かに幸せな世の中になったってことなのか。
 それとも、制度が疲労してきていて、尾崎豊の時代よりも遥かに強い力で押し込まれているのか。

 と、議論できる土台となる歌詞を提供しているだけでも。やっぱりすげえと無難な感想を最後に付け加えるのでした。

尾崎豊特別展他

人間なんて愛に跪く Love Way

 松坂屋南館で行われている尾崎豊特別展へ行ってきました。
 その前には友人がやっておる大名古屋芸術祭というのに寄って、絵葉書買ったり、乾燥パプリカを手に入れたり。黒にんにくって買ってみたけどなんだこれ。プルーンの味がする。
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認定NPO法人と公益社団法人の税制他比較β

2012/10/4作成(業者向け)

 公益社団法人は、一度認証受ければ再度受けなきゃいけないことはないんだよね?
 みなし寄附金も公益社団は「公益目的事業の必要金額」までいけるわけで、かなり自由度が高い。
 税制では断然、認定NPOよりは公益社団かな。
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認定NPO法人と公益社団法人の認定基準比較β

2012/10/4作成(業者向け)
認定NPO法人と公益社団法人の認定基準の比較。いや、左右に並べただけだけど。
認定基準だけなら、公益社団法人が比較的優位だと思うんだ。
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