Daily Archives: 2010 年 12 月 2 日

映画『アーミッシュ~禁欲教徒が快楽を試す時~』Lucy Walker

「松嶋×町山 未公開映画祭」というのをやっとるのをご存じだろうか?
日本では未公開の映画を、有料で公開している。
映画と言うよりはドキュメンタリーっていうのかな。
1万円で39作品見ることができるのだけど、結構面白い。

そんな中の一本
アーミッシュ~禁欲教徒が快楽を試す時~
原題:Devil’s Playground
監督:Lucy Walker
動画で紹介ページ

絶対禁欲主義キリスト教徒、アーミッシュの知られざる実態を描いた作品。18世紀の生活様式を保つアーミッシュ。だが15才を過ぎるとアーミッシュの子どもたちはコミュニティから離れて普通の若者の生活を送り、その上でアーミッシュの暮らしに戻るのか、外の世界で生きていくのかを自分の意志で選択しなくてはならない・・・。

 アメリカにはアーミッシュという人たちがいて、基本的に
テレビもねえ
ラジオもねえ
電気時代が通ってねえ
 っていう生活を自ら選んでいる人たち。聖書系列以外の本は読まない。乗り物は馬車。

 このコミュニュティでは、16歳になると全ての禁止事項が解かれて、一度好きなことをやりたい放題になる。
 映画の中でも、酒、タバコ、ドラッグばんばかばんばかやりたいほうだい。今にもセックスするんじゃねーかと言うほどカメラの前でいちゃついてるし。
 そして生活を過ごした後、彼らはそのアーミッシュのコミュニティに戻るかどうか自ら選択する。
 彼らの町は自給自足で、職業は農業と家具を造るくらいしかない。しかし洗礼を受けて戻れば、家族を初めとした親密な共同体と安定生活が保障される。なお、洗礼を受けた後に規律を破ると、共同体、家族から絶縁されるらしい。

 そんな人たちが20万人以上。
 強烈な共同体主義者そのもの。日本の田舎も似たような所があるとは思うけど、自給自足というところが上手く機能していないので崩壊しかけてるよね。そう言う意味でアーミッシュはかなり完成された町の形。
 そして映画の最後に、どれくらの割合で「快楽」から帰ってくるのか示される。びっくらするわ。