映画『イエスのショッピング~買い物やめろ教会の伝道~』Rob VanAlkemade

公開サイト⇒「松嶋×町山 未公開映画祭>イエスのショッピング
紹介動画あるよー↑
2007 / アメリカ / 91min
【監督】 Rob VanAlkemade(ロブ・ヴァン・アルケメイド)
【原題】 What Would Jesus Buy?
【製作スタッフ】
Morgan Spurlock(モーガン・スパーロック)
Felix Werner(フェリックス・ヴァーナー)

 まじで弱いねん。こーいう笑顔で世の中を変えようっていう話(><)
 前もペイフォワードやパッチアダムスで号泣したっけか。パッチのパスタ風呂はさすがにヤリスギだと思ったけどね。

 昨日今日は多くの皆さんがプレゼント交換したことでしょうなー。昨日も会社帰りに、深紅の帽子を被ったおっちゃんが徘徊してました。今朝は、バラの花束を持った冴えない感じのおにいちゃん(ホストじゃねーなーと言う意味で)が地下鉄に向かっていました。愛が伝わるといいですな。うんうん。

 この映画はクリスマスにはぴったりだった。「買い物やめろ教会」のビリー牧師が、ウォルマートとか、スタバとかにいって、勝手に歌い踊り、買い物ヤメロー、4ドルのカフェラテ買うとかおかしいやろ!と呼びかける。もちろんこれらの店で出入り禁止になるし、逮捕される。
 映画の最後では、クリスマスにディズニーランドに行って「買い物するなー」と、もちろん無許可で、歌い踊りますよと。どうなることか・・・。という感じ。

 「買い物ヤメロ」の根拠としては、キリスト教的な考えもあるみたいだし(特にクリスマスの消費について)、消費社会ではゴミは増えるし、家族間の交流は減るし(買い物に時間が費やされ、買った物に時間を奪われる)、消費が幸せってのはおかしいだろと。映画の中では、買い物に平均週4時間費やされるのに、家族との交流は週40分しかない。なんていう数字も出てくる。
 途中で、Made in America を買いましょう。みたいな主張もあったり。ウォルマートの製品はバングラディッシュ人を時給7セントで一日19時間働かせることで低コストで売ることができるとか。ディズニー製品を作っているスリランカの工場で、労働組合を作ろうとするのを暴力的な手段で阻止したとか。そーいうはなしも交えている。
 主張はあっちいったりこっちいったり。でも、一本筋が通っているのは「国内で質素に助け合って生きていきましょうよ」ということだろう。助け合って生きるということになれば、誰かが贅沢してたらなかなか成り立たないし、助け合うってことは困ってない人は多少迷惑を被る。(例えば近所のゴミ収集所の手伝いとか)


 ところで、日本の偉い人は「内需を増やせ」なんて平気で言う。もっと日本人に使わせろ!と。別に消費する必要を感じていないのに、無理にでも消費しろと言う。これもおかしい。
 「内需を増やせ」に疑問を投げかける評論家や政治家をみたことがない。そして、「内需増やせ」といったその舌の根も渇かないうちに「エコを!CO2削減を!」なんて事を平気で言う。(「内需」といい「消費」と言わないのは、「エコ」という言葉と矛盾することを言っている本人も感じているのかも知れない。)
 日本人は感覚的に知っているのだと思う。欲を抑え、節約することでそれなりの生活ができることを。そしてそのそれなりの生活って実はとても幸せっていうことも。
 わあってるわあってる。現実は難しいねー。まーでもそんなに捨てたもんでもないっしょ。

 最も、ぼちぼち読んでいる経済学の本では、なかなか「消費しなくていいよ」っていう根拠は見つけられない。経済学はどうも生産が増え、物質が増えることを成長と呼ぶようだね。もうちょっと勉強してみますが。

 まだこの国にはビリー牧師は必要ないと願いたい。
 しっかし。テレビとかiPadとかこたつ布団とかスーツとかオーディオとか新しいパソコンとか、ほしいものがいっぱいある。こりゃまいった。まずは、私にビリー牧師が必要かも(><)
 なんとなく今日は忌野清志郎の気分。

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