小説?『クワイエットルームにようこそ』松尾スズキ

 この家で書くブログは最後だ。明日で引っ越します。
小説「ドグラ・マグラ」
映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」
映画「カッコーの巣の上で」
んで「クワイエットルームにようこそ」
 なんぞよく精神病院に関する本やら映画をなんか手に取ります。
 人間の心にはなんとなく興味があって、性格だとか個性だとか言われながらも、なんだかんだ一瞬で気が狂ったり、ぼけてしまえばみな同じだったりするわけで。その最果てである精神病院ってのは面白いなあと、失礼ながら思ってしまいます。
 さらにソコには普通人なフリをして「治そう!」というトンデモ深い深い真っ暗な理念を掲げたお医者様がおられたりするわけです。チャカポコ。チャカポコ。

 いらんこと書いてしまった。軽くネタバレですが、主人公佐倉明日香さーんが薬の飲みすぎ(オーバードーズというらしい)で危篤状態になり、そのまま精神病院に二週間入院しましたよ。という爆笑精神科物語。一応爆笑とつけてみたけど、まあまあ笑える。
 健常者の視点で、ある程度自由を奪われたことにショックをうけつつ精神病院を観察するという構図が、完全にカッコーそのもので、デジャブ感満載でござりました。婦長さん(っていうと怒られる?)が冷めた感じのナースさんというのもカッコーぽい。
 でも明らかに違ったのは、カッコーは男村の精神病院で、クワイエットは女村の精神病院である所だわな。カッコーは患者がセックスできるかどうかが最後の山場になり、クワイエットは靴の盗難が最後の山場になる。っぽいよねー。

 何はともあれ、こういうの見て、都度都度刑務所よりもよっぽど恐ろしいと感じる世界がここにあるなあとは思うのでした。
 でもやっぱりここでドグラマグラが読みたくなるなあ。うむ。

Pages:
  1. 精神科病院、来週も仕事で行くよー。またぜひ話しましょう。

  2. やいだ(みむら)

    ほいほいー

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