『MANCHESTER PART Ⅱ』The West Wing/Third Season/Episodes2

 大統領が多発性硬化症であることを告白するも、再選を目指すことを明言する。再選を目指すに当たって、選挙に長けた多くのスタッフが新たに入ってきていた。既存のスタッフは新しいスタッフのやり方にイライラしている。
 その再選を表明後、初イベントの開始直前。大統領が裏方で既存のスタッフだけ集めて語りかけた一幕

Josiah Bartlet:There’s a new book and we’re gonna write it. You can win if you run a smart, disciplined campaign. If you studiously say nothing–nothing that causes you trouble, nothing that’s a gaffe, nothing that show you might think the wrong thing, nothing that shows you think–but it just isn’t worthy of us, is it Toby?
大統領:新しいページにペンを入れよう。勝つためには抜け目の無い戦略を立てることともう一つ、なるべく口を開かないこと。トラブルや批判を招くようなことは言わない。何を考えているか明かさないようにする。そうすれば勝てるだろう。
だが、我々にふさわしいかなトビー?

Toby Ziegler: No, sir.
トビー:いいえ

Bartlet: It isn’t worthy of us, it isn’t worthy of America, it isn’t worthy of a great nation. We’re gonna write a new book, right here, right now. This very moment, today.
(大統領夫人が大統領を紹介する声が聞こえる)
You know what? Break’s over.
大統領:そうだ、我々にもアメリカにも、そんな戦い方はふさわしくない。歴史の一ページを今日ここで作ろう。たった今この瞬間に。
さあ行こう。戦闘開始だ。

It isn’t worthy of us.
いっといずんとわーじーおぶあす!

 このシーンまで、スタッフがイライラを募らせミスが連発する。それは、新しいスタッフが来たことに対する苛立ちだけでなく、大統領が多発性硬化症であることをスタッフにも隠していたこともあった。
 そしてこの場面の直前に、スタッフに初めて謝罪する。
 大統領がスタッフに謝罪する場面なんて、恐らくここまでほとんど無い。

 謝罪し、選挙も頼むぞとこの一言。
 ずうずうしいにもほどがアルぞ。しかし、ある意味これはお互いに信頼しあっていることに証左に他ならないわけで。
 この言葉の一言一言にも重いものがあるし、ジーンとくる場面なのでした。

2012年5月12日結婚式出席

 会社の上司である新郎の結婚式に行ってまいりました。記憶に残したいので少々。

 披露宴からの参加で会場は某ホテル。机の上に置かれた名前を示すカード、後で気づいたけれど二つ折の内側には手書きのメッセージ。気づかない人もいるかもしれない。ささやかな心遣い。
 開始時の新郎スピーチは、変わったことを言うわけでもなく、しかし堂々としており頼りがいのある人だなと。同じ言葉でも言い方でここまで違う。
 歓談時間をしっかりとり、その後、新郎新婦発案の、お菓子投げ。体を動かせるというのはやはり、自然と心がウキウキしてくる。みんな笑顔になる。
 友人の催しにも新郎は混じり、新婦が喜ぶようなサプライズを行う。
 式の最後の新郎挨拶は新婦のご両親に最大の感謝を伝える大変心がこもったもの。誰もが納得する重み付けだし、「いい式だった」と心底思わせられる内容。

 二次会も素晴らしい。新郎の始めの言葉は、披露宴と同じにも関わらず、友人相手なので笑いが起きる。同じ言葉で方や感動を誘い、方や笑いを誘う。披露宴に出た人でも、出ていない人でも笑える。なんつー技量。
 歓談では、積極的に新郎新婦とも動き回り全員に話しかけていく。2~3周はしていたんじゃないかと。
 その後は参加者の半数が賞品を手に入れられるビンゴ。新郎自らが司会進行を行い、スムーズ。上手い!
 歓談をはさみ、最後に新郎から新婦へのサプライズレター。本当に愛のこもった言葉の数々。出会ったときの印象、月の思い出に重ねた詩的な表現、真面目に語る中で「サプライズプレゼントに、実は土地を購入しました。」と語る新郎。テンションがピークに達する会場。月の権利書を新婦に渡し会場は爆笑。
 その後は新婦への愛をきちんと語る新郎。新婦の涙に息を呑む女性陣。
 
 最初から最後まで爆笑と感動とが繰り返す素晴らしい結婚式でした。
 ふざけることなく友人を楽しませる。相手親族に安心を与える。そして新婦を喜ばせる。あんな素晴らしいものが出来る人はそーいないに違いない。でも、ああいうかっこいい男になりたいなあと心底思った一日でした。

 いや新郎絶賛記事になってるけど、それは自分が目指したいからこういう目線になっているからで、新婦も素晴らしかった。涙ぐむ場面は多々あったけど、自分で言葉をしゃべる場面は総じて堂々としていて、かっこよかった。できる嫁さんだなと。

 あーほんとかっこよかった。
 補足すると、それぞれの式にそれぞれの人柄が表れ、やはりどれも感動するのであることは言うまでもない。式に呼んでいただけることは本当にありがたい。本当に。

非営利法人の税制等比較(一般社団法人、NPO法人、株式会社)

 非営利活動をしようと思うなら、組織選択についていくつかの選択肢がある。
 規模が小さいうちは不要かもしれないが
・寄付や助成金の増加
・資産の保有
・利益が出た

等ということになってくると、法人化が必要な場合もでてくると思う。
 しかしながら、様々な制度改革があり、法人の選択肢も増えた。また制度も複雑になってきているのでまとめてみたい。想定は、特に組織も財産も持ち合わせていない個人が何人か集まって非営利活動をしている。というイメージ。

 この前提で選択肢にあがるのは次の法人形態かなと思う。これらについてまとめてみる。
(なおNPO法については、平成24年1月1日施行分も反映させているつもりです。リンクには根拠法などへのリンクが入れてあります。)

 他にも、一般財団法人、持分会社、社会福祉法人等の様々な可能性がある。
 この中でも、認定NPO法人はNPO法人からの出世法人公益社団法人は一般社団法人からの出世法人で、まずは、稚魚であるNPO法人なり、一般社団法人からのスタートとなります。ですので、この記事ではまずは、一般社団法人、NPO法人そして株式会社ついて簡単に説明して、認定NPO法人や公益社団法人は、次回にしたいと思います。

 で、現れる次の表です。(この表がほしくて作った記事のようなものです。似たような表はあるのですが、一般社団が分けられていなかったり、税制上の比較が無かったり。ってなことで。)

一般社団法人 NPO法人 株式会社
税分類 右以外 共益 非営利徹底    
根拠法 一般法人法 NPO法 会社法
設立手続 登記 認証+登記 登記
主たる目的 制限なし 共益目的 制限なし 公益限定20分野 制限なし
所轄+監督 なし 都道府県等 なし
設立にかかる期間 最短1日 約4ヶ月 最短1日
報告 なし 年1回 なし
法定設立費用
・定款認証
登録免許税
 
・5万円
・6万円
 
・0万円
・0万円
 
・5万円
・15万円
設立時
最低人員構成
社員2名
理事1名
社員2名
理事3名
社員10名
理事3名
監事1名
株主1名
取締役1名
剰余金の分配 原則不可 不可 不可 株主へ
残余財産の分配 定めなし 公益法人等 公益法人等へ 株主へ
法人税 全所得課税 収益事業課税 収益事業課税 全所得課税
消費税:
国等の特例
 
あり
 
あり
 
なし
みなし譲渡非課税 後日

名前

 宇多田林檎という名前の法人を作るとすると
一般社団法人 宇多田林檎
特定非営利活動法人 宇多田林檎
株式会社 宇多田林檎

 などという名前になります。この付く名前によって、全く様相が変わってきてしまう。

どれを選ぶ?

 ごちゃごちゃ書いていますが、正直上記表を眺める以前の問題として、NPO法人については4万社を軽く超え社会的な認知や信用も積みあがってきており、借入や補助金については一般社団等よりも有利かもしれません。
 例えば「NPO法人 助成金」と検索すると、大量に助成金情報がでてくる。借入についても少しずつですが融資実績が積みあがっているようです。

日本政策金融公庫(略称:日本公庫)国民生活事業の平成23 年度NPO法人向け融資実績は、532 件(前年度比138.5%)、38 億円(前年度比139.2%)となり、件数・金額ともに5期連続の増加となりました。
日本公庫のNPO法人向け融資実績 5期連続増加(日本政策金融公庫ニュースリリース)

 ただし、NPO法人は信用の裏返しとして縛りも大変きつい。「公益目的」であることが求められ、これは、構成員の利益のみになるような活動(共益的)な活動ではだめということであったりします。また、事業報告を求められる等、色々と制約があり、手間がかかる。
 助成金等の助けをそこまで必要としないのであれば、柔軟な対応が出来るという意味で一般社団法人の選択もありなのではないかと。
 また、通常の借入等はおそらく株式会社が有利であり、収益が求められるような事業を行うのであれば、株式会社もありなのだと思います。

 以下表の中身について少し説明すると
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『世界史』William H. McNeil

 記憶力が悪く何度読んでも頭に入らないのに、それでも気になる歴史(笑)

 ユダヤ教やらヒンズー、仏教の起源とか軽くでも分かると面白いもんですね。
 ユダヤ教が一神教をとる理由は国家が広くなることに対応するため。国家が広いのに多神教では、地域と国とかで矛盾が生じかねない。
 膨大な人が、組織が動くに当たって考えに矛盾を起こさないような、宗教を作るってどんだけ膨大な脳みそを使えばいいのか。。。民法読むだけで寒気がするほど、凄さを感じるのに。
 もちろ少しずつ改良を加え、かつ、ラビの解釈で矛盾を解消したり読み替えちゃったりしているわけだが。でも、2000年以上続く宗教を作り上げた、その時代の偉人達のすごさといったら。

 インドで仏教ができたのに、同じ時期に出来たヒンズー教が広まったのは、仏教は戒律が厳しすぎ、かつ、誕生、死、結婚、成年とか、日常生活に関わる儀式がなかったから。これはなんか、マーケティングの問題っぽいw

 序文でこんな事が書いてある。

本書をまとめる基本的な考えは簡単である。いついかなる時代にあっても、世界の諸文化間の均衡は、人間が他にぬきんでて魅力的で強力な文明を作りあげるのに成功したとき、その文明の中心から発する力によって攪乱される傾向がある、ということだ。(P36)

 愚かかもしれないけれど、一つの公式のようなものを与えてもらえると非常に安心するなあと。

 あとはだらだら復習のために書き綴っているだけなので。お帰りいただいたほうがいいと(笑)
 興味ある方は是非お買い求めくださいー。
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ノンフィクション『遺体』石井光太

 311後、遺体安置所とて使われた旧二中の3週間を綴った本。
 結構色んなところで紹介されているので、読まれた方多いのだろうなと。

 登場人物は遺体安置所の管理者に名乗り出た元葬儀屋、遺体搬送を任された地方公務員、検死を行う医者や歯医者、海上の遺体を引き上げる海上保安官等。それぞれの主観から、どう見ていたのかが書き出されている。
 焼け焦げた遺体の検歯をする歯科医。知り合いの遺体を搬送する公務員。自衛隊の捜索。NHKのドキュメントでは映し出せないような描写が、しっかり書かれています。

 読みながら一つ大きく考えておったのが、坊さんという職業。
 この本では坊さんというよりは元葬儀屋のおじさんの存在感が凄くでかいのだけど、死に直面した人たちに声をかけ、涙を流させたり、罪の意識から少しでも気持ちを軽くしてあげたり。
 死を恐れるとき、死に直面したとき、死を振り返るとき、声をかけてあげられる仕事というのは、やっぱり坊さんではないですか。
 お医者さんも出てくるが、生を前提とした仕事なのだなと。同じように死の現場に立ち会う職業だと思うけれど、坊さんとは立場が真逆なわけで。

 震災の関連の報道をみると、現地の方が「まだ、復興という気分にはならない」と言われるのを聞く。あるいは、元の生活を取り戻したいという。

 なんか漠然と思ったけど。避難用リュックに、お線香くらい入れておいてもいいのがしれない。

 すごくいい本なのだけど、これくらいしか書けなかった。

ノンフィクション『日本を捨てた男たち』水谷竹秀

 言い方は悪いけど「底辺」を除けるノンフィクションは面白い。その底辺を見て、優越感を感じてみる、という面は否定しない。
 しかし、「底辺」と思っている人の生活を見て「案外良いところもアル」なんて発見をしてしまうこともまた楽しかったりする。

 「あんな大人になっちゃダメ」と言われて育ったけど、「あんな大人」って、どんな大人なんだろう。

 この本は、「日刊マニラ新聞社」の記者である水谷竹秀さんが、フィリピンに来て困窮している日本人を取材したノンフィクション。
 大体は、女性に相手にされなくなってきたおっさんが、フィリピンパブで知り合った若い子に猛烈に恋をしてフィリピンへ行ってしまう。そのまま、フィリピンで金を使い果たしてフィリピンの子にも逃げられ、帰る旅費も、帰る場所もない、そんな日本人の話。いわゆるダメ男ばかりで、中には結構な稼ぎを持ち浮気一つなく生活していた男性が・・・という事例も。そこの奥様、気をつけなきゃダメですよ。と

 この外国で食うに困る日本人の事を「困窮邦人」というとの事で、昨今問題になってきているらしい。

日本外務省の海外援護統計によると、2010年に在外公館に駆け込んで援護を求めた困窮邦人の総数は768人。中でもフィリピンが322人と最も多く、2位のタイ92人を3倍以上引き離して独走状態・・・(P21)

 この圧倒的多くは、50代以上の男性が、フィリピンパブの女の子を追いかけてフィリピンに行く事例らしい。
 そのまま、当然のごとくその女の子にお金だけ吸い取られて、ホームレスになると。
 ある程度ちゃっちゃとあきらめて帰ってくればいいのに、そうならないのは、一つには、フィリピンは日本のように寒さで死ぬようなことも無いこと。また一つには、フィリピンではホームレスを助けてくれるやさしいフィリピン人がいることのようで。捨てられても、なんだかんだ、好きになっちゃうのかもしれない。
 キリスト教の教えも関係しているのだろうか。

 さらっと考えることは、自分にとって日本とフィリピンどっちが幸せだろうということ。
 貧乏な人にとっては、もしかしたらフィリピンのほうが暮らしやすいかもしれない。貧困層は食べ物を自分のお腹が空いていても分け合って食べるという。そして、心から笑っていると筆者はいう。(主観だけど)
 まーフィリピンも先進国化したら、日本と同じように、また、今でも富裕層は日本人とかわらないのかなとも。富がある場合は搾取を恐れ自分の財産を守ろうとする。富が無い人は、助け合って生きようとする。まー考えてみれば当然の事でしょうが。

 でも、ふと思いませんか。今の日本人が、本当におなかを空かせてしまったら、どうなるのか。元から貧乏なコミュニティーは貧乏なりに生きられるようになっている。しかし、富を知った社会が再び貧乏になったら。
 孤独死の話なんかと繋がってきますね。隣の家の人と話をしたことも無い。しょうゆさえ借りれないこんな世の中じゃ。ポイズン。

 もう一つは、日本人が海外に行って現地でホームレス化して、そこで迷惑をかけ続けていることを、大使館は無視していること。
 日本人が大使館に行っても、上記のような理由だと、帰る金も中々貸し付けてくれないのだそうで。
 大事な税金を、そんなことに使ってくれるな。が一論。そんな日本人が迷惑をかけるようなことさせずにさっさと連れ帰りなさい。が一論。かなと。

 まーなんだかんだ、書いてみましたが、この本の一番の興奮ポイントは、浮気もしない旦那が単身赴任先で急にフィリピンパブにはまり、これまた急に離縁を突きつけられた妻が、旦那に宛てて書いた手紙。全部載せたいくらい、なかせる文章。

あなたの心わからないなんて妻として失格。
だめな女房ですいません、

 浮気の挙句、妻にこんな事言わせて。まったく。この奥さんを捨てて、フィリピンにこの男は行ってしまったわけです。

 ちなみに、日本人女性が、フィリピン男性に貢ぐ話も載っていたりしますよと。

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ノンフィクション『さいごの色街 飛田』井上理津子

 男の中では名前だけは結構有名な気がする大阪の遊郭「飛田新地」。ここを女性の記者が10年以上かけて取材して書き上げた作品。
 飛田というのは基本的に「料亭」という体をとっていて、中に入ると簡単な料理がでてくる。それを運んでくれる女性と、一瞬で恋に落ちて、その場でやっちゃうこともある。ということだそうで。20分1万円からと。
 遊郭で体を売ってお金を稼ぐ女性や、その経営主体への取材がかなりしっかりしていて、読んでいてドキドキする。よく女性一人身で取材したモンだ。とても、取材費を回収できないだろうけど、せめてもの気持ち新品を購入。

 まあ、読んでいると国内とは思えないような世界が…。
 字が読めない人や、その区域から出たことが生涯で2~3回しかない人達。
 親に捨てられ、若くして身ごもり、体を売ることでしか生きられない女性。それでも人気が出ず、客引きをやる女性。働き出した女性にホストクラブ遊びを教え、外に出られなくしてしまう仕組み。弁護士になるためにお金を稼ぐ女性。(金持ちしか弁護士になれない制度に変えたやつ聞いてるかー)。
 『逮捕されるまで』の市橋達也も、身分証が必要の無い人間でも働ける場所ということで、同じく大阪に行ったわけだけど、それを思い出したり、インドのカーストなんかも頭に浮かぶ。
 ってか明確に奴隷制度といっても差し支えないわけか。資本主義において金の無い人間は奴隷だよね。

 この本の冒頭は、普通のサラリーマン風の男性が店に入っていく描写から始まる。妻子もちで家ではいいパパをしていそうな男。
 それと対比される、飛田の人たち。

 そしてあとがきではこんなことを井上さんは書いている

なお、本書を読んで、飛田に行ってみたいと思う読者がいたとしたら、「おやめください」と申し上げたい。客として、お金を落としに行くならいい。そうでなく、物見にならば、行ってほしくない。そこで生きざるを得ない人たちが、ある意味、一生懸命に暮らしている町田から、邪魔をしてはいけない。

 本文を読む限り井上さんは売春には相当な嫌悪感を持っているし、それでもこんなコメントだ。この解決できるはずもない大きな問題にただただ絶句する。
 その飛田でさえ、人は減っているのだそうだ。

敬意をこめてブログへもリンク
フリーライター井上理津子のなんだかんだ日記

 日本の遊郭の歴史が知れたのは収穫。
 以下覚書程度に。 » Read more…

本『殺人鬼フジコの衝動』真梨幸子

 マーケティングの勝利ですな。
 平積みパワーに負けて読んでしまった。

 まー自分には合わなかったなー。
 残酷描写すりゃあええってもんじゃなかろうに。
 あとがき云々はまー好きな人は好きなのだろう。
 ちなみに、結構びっくりはさせられましたよ(笑)

 あれ・・・書く感想が無い。本文は自分には全く読む気にならないモノでござりました。

はじめての、そぜいきょうしつ

2012年1月某日
某小学校6年3組で
45分の租税教室を行ってきました。
 租税教室ってのは、小学校が外部講師を呼んで税金の勉強をしましょう。ってなことらしいです。

 授業のマニュアルはほぼ完成されており、先生は質疑応答までは何も考えなくてもいいレベルになっています。ただし、これまで租税教室は税務署が行っており、これを税理士が引き継いでやりはじめたという経緯があり、かなり徴収サイドの言い分にあふれているものです。
 今回参考にしたのは次のようなマニュアル
●税金の種類を上げてもらうクイズ
●消費税の流れの説明(最後は財務省に集まる謎の説明。)
●税金納めないと大変なことになるよビデオ
●税金で作られているもの、作られていないものの仕分け
(案外、ガソリンスタンドやコンビニに国費が投入されていると思っている小学生も多い)
●財政危機の認識を煽る説明

 租税教室の担当者からは「ノーサイドで」としつこく言われましたが、元が全然ノーサイドじゃありません。
 ってかこれでは小学校低学年向けだろ。と思ったりする内容です。
 とまあ、私がそのとおりにやるわけもなく・・・。一回目だろうがなんだろうが常に本気ですわ(おりゃあ!)

 さてはて、授業の打ち合わせで、担任の先生からはこんなことを言われました。

 今の小学生は、暗い将来の話ばかり聞かされて「どうせ俺らが借金を背負わされるんだろ」「お先真っ暗」とそんなふうに思っている。
 希望のもてる話をして欲しい。

 静かな口調ながらも、非常に情熱があふれる素晴らしい女性の先生でした。この先生の一言に最後まで引っ張られ続けました。世の中に影響を与えるのはたった一人の人で十分ですな。
 実際に他の授業を見学したりビデオを見たりすると、
「私たちは年金はもらえるのですか?」
「どれくらい増税したら借金は返せるんですか?」

 とかそんな質問ばかりが飛び交う。小学生にとって、財政なんかよりもはるかに、この世間の空気自体がかわいそう。
 なお、私の授業では
「税金の正しい使い道ってなんですか?」
 という質問がでました。もーーーー素晴らしい女の子でした。あー色々人間関係で苦労するかもしれないけど、頑張って素晴らしい大人になってくれ!おっちゃん応援しているぞ!お金に困ったら言ってくれ(ヲイ)(犯罪臭)

 まあ、そんなこんな、他の授業を見させてもらいながら、自分の授業では以下を伝えることにしようかなと。
・税金の実際の流れと絡めて申告納税制度たるもの
・財政の健全化のために小学生でもできること

(そしてもうちょっと大きくなったらやってほしいこと)
この辺りを伝えられたらいいかなと考え、内容を再編成しておりました。とはいっても、1~3クラス別の先生でやるので、内容が大きく変えるわけにはいかず、影響のない程度に。
 なお、財政については個人的には「必ずしも全ての借金は返さなくてもいい」「極端にはつぶれたってどうにかなるぜ」といいたかったけど、時間が足りないし、自分の思想だなーと思ったので、避けました。
 希望を語れというのは難しく、どうあっても思想が絡んでしまいます。それなら、彼らは財政健全化という目的ははっきりしているが、改善の方法に途方にくれてるのだろうから、ソコを助けてやろうと考えたわけです。

 その申告納税制度説明の一環として入れた質問。これはうまくいった。
「(このように)お店が皆さんから消費税を預かって、お店の人が税務署に払います。
(ぐちゃぐちゃ説明して)では、
1.消費税はお店の人が自分で計算して納めるのでしょうか?
2.税務署が計算してくれて、その金額を納めるのでしょうか?」

 ほとんどの人が、「税務署が計算してくれる」で手を上げた。(ちなみに、「お店の人が自分で」で手が挙がらなかったので、たった45分授業で学級崩壊来たかと泣きそうになったw)
 もちろん、お店の人が自分で計算して納めるから申告納税制度なのであり、我々税理士の存在意義でもあるわけだ。この流れで、脱税だとかそういった用語の簡単な説明をした。

 財政の話では借金総額や国債発行額は簡単に触れるだけでスルーして
「歳入を増やす」か
「歳出を減らす」か
 の話をした。
 すなわち、「歳入を増やす」ためには増税だけじゃない。そもそも納税者がいなくてはいけないのだ。
1.君らが稼ぐ事
2.日本にいてもらうこと

 が大事だと伝えてきたつもり。特に後者について、皆がこの国を住み心地のいい国に、居心地のいい国にすることによって、出て行く人が減り、入ってくる人が増える。こうやって日本の魅力を維持し高めることが、この国の財政にとって必要なのだ。
 ちなみにこれはオチにした。最初に「岡山から来た云々」で、駅前のポスト上のセクシー桃太郎を紹介。「ええところやから来て頂戴よ」と。
 そして最後に、「私が岡山LOVEなように、君らも名古屋を愛するように」と頭と終わりだけ統一感を持たせてみた(上手くない)

 「歳出を減らす」ためには、一点。
 この国の歳出のかなりの部分は、社会保障費である。すなわち、これを減らすためには、あんたらが家に帰って、父母じじばば近所のおっさんおばちゃんを、散歩に連れ出したり、刺激的な会話をしてやることで、寝たきりのじじばばが減り、ボケ老人が減り、最終的には社会保障費が減り、みんなの社会も健全に保たれる。
 家に帰ったら家族を大事にしなさい。

 とこの辺の事を簡単な言葉にして言ってきた。基本的に、思想ではなく仕事を通しての実感を背景にして組み立てたつもりなので、税理士の授業としても一応形になったんじゃないかと思う。

 で、まあこれはほとんど授業前の理想論w
 基本的に、手を上げてもらったり、多少簡単な質問に答えてもらう事を期待して組み立てたのに、全然質問に答えてくれない・・・。結局、二択で手を上げてもらうほかは、大体ずっとしゃべるという非参加型のさもしい授業になってしまった。多分えらい早口だっただろう。
 小学生の目を見る余裕も無かったので、どれくらい聞いてくれたのか、全く耳に入っていないのか・・・。甚だ申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 自分が小学校のころ言われたことを覚えているかと聞かれたら実はほとんど覚えていないわけだけど(自分がいじめられっこだったこともあるかもしれないが)、なんか一つでも心に残ってくれればいい。そういう講師の気持ちがほんの少しわかった。全く至らないアホ若手税理士の奮闘記でした。じゃんじゃん
 あーそうそう。学校の先生すごすぎ。マジリスペクトw
——————————
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推理小説『五匹の子豚』Agatha Christie 訳:山本やよい

 年末実家に帰る途中に手に入れた本。何回か利用しているけど、姫路駅の乗換え口近くの本屋(改札外)はいいよ。うん。
 ミステリーはあまり読まないので、説得力はありませんが、これはかなり面白かった。


↑BGMにどうぞ(これがタイトルの元だと思われ)↑

 若いきれいな娘さんが探偵エルキュール・ポアロの元を訪れ、16年前の事件の再調査をお願いする。その事件は、その娘さんの今は亡き母親が犯人とされているもので、娘としては無罪だと信じておるのだが・・・。

 16年前の事件なので物的証拠の再調査等はできるわけもなく、資料は関係者の証言だけ。
 また事件捜査は、アリバイつぶしや、証拠探しをするわけではなく、各人の人間関係や性格から、犯人の像を精密にあぶりだしていく。
 一筋の老弁護士ケレイブ・ジョナサンとの会話。このやり取りからそれが読み取れる。

「わたしがまちがっていたら訂正していただきたいのですが、ムッシュ・ポアロ、あなたが興味を持っておられるのは――人間の性格、そうですね?」
ポアロは答えた。
「たしかに、どの事件の場合も、わたしにとって最大の興味はそれです」(P61-62)

 最初、動機とかを中心にこいつが犯人かなーあいつが犯人ではありえないなーと、思っていると、それぞれの人物の意外な一面が現れてくる。しかし、これがその一人の人として人間的に矛盾してない。くだらない推理小説は、事件の構造に力を入れすぎて、人間の性格がぐちゃぐちゃになっていたりする。
「あーーーーお前そういう奴だったわけか!なるほどなるほど」と感想がもれ出るような本ですわ。
 人はいくつかの性格を持っているけど、なんだかんだ一貫したものがある。それをここまで巧妙な感じで書かれるとゾクゾクっとしてしまいますわ。

 16年前ということで、それぞれの人物の記憶が多少違っていたりするのも、上手し。そのあいまいな記憶を思い出させるために、当時かいだであろう匂いの香水をさりげなくかがせたり。洒落たことするんですわ。
 まったこの西欧感がたまらない。ムッシュポアロ!とか、一々丁寧で高貴ぶって背筋が伸びてそうな感じとか。きっとこれは訳者の力量なのでござろうなあ。一応ポアロはベルギー出身で、ドイツ軍の侵攻などにより、イギリスに亡命している設定らしい。

 なんか妙に満足した小説でした。
 ポアロシリーズは映画もあるみたい?見てみたいのう。