●『生物と無生物のあいだ』の追記
前回の記事で、あまりにも『生物と無生物のあいだ』をほめすぎたので、この本に対する批判的な文章を読んでいて見つけた。
アマゾンレビューのカルルさんが書いた一文
本のオリジナリティも低いが内容の科学的記述もひどいものだ。ブラウン運動について花粉を持ち出すとは高等学校の物理のレベル以下だ。花粉のような大きな粒子はが水分子の運動で動かされるわけがない。動的平衡も古びた説であって現代生物学をわずかなりとも知る人間にはあたりまえのことである。この程度の知識の持ち主が大学で自然科学を講じているのもお笑い種だが、その本が「科学書」として高い評価を受けているとは、日本の理科教育、自然科学教養の低下もここまで来たか、と嘆息を禁じえない。「科学立国日本」の没落を象徴する現象だ。
文中にある(私も信じていた)、花粉が水の振動によりブラウン運動をする、というのはうそのようだ。これについては、ブラウン運動の虚実 と言うページが詳しい。
著者の福岡さんも「恥ずかしいことしゃったなー」と思っていることだろう♪
当たり前だけど、本の内容や専門家の意見を100%鵜呑みにしない。と言う基本中の基本を、ふっと思い出したのっでした。
ちなみに、レビューを見ていて批判の中心も「目新しいこと書いてないじゃん」というのが多かった。内容について批判しているのは、そのブラウン運動くらいなもので、結構学問的にも慎重に丁寧に書かれている本なんだなぁーというのも再認識できた。
改めてお勧めできそうだ。
