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2007年12月30日

●2007年

 去年のわしはずいぶん詩人だったようで、はずかし(笑)
2006年12月27日投稿●そんな一年

 でもって、今年の抱負は「間」でしたよ。
2007年01月07日●今年の抱負を100字で

 年中ちょくちょく思い出してはいたけど、「間」を意識して行動出来たかというと怪しい。
 そういえばこの目標を掲げた後、友達に「間男めざすのか!」と言われたのを思い出す。一年を振り返ろうとして、こー言うのを一番に思い浮かべる自分って・・・。


 今年一年は、お世辞にも良い年ではなかった。


  • 祖父は死ぬし

  • わしはフられるし

  • 税理士試験はボロボロだし

  • うちのかわいいペットも死ぬし

  • 就活すれば、やたらめったら落とされるし

  • 年の最後に税理士試験の予想通りの結果が到着・・・

  • あぁ、あと。宇多田がアイドル化してきたのが残念とか


 と、悲観に暮れてみる。
 楽観しようと思えば、

  • 入った会社がアットホームで意外とよかった

  • ピアノ教室がめちゃいい

  • 友達が結婚した


 とかがあがってくるかなぁ。

 悲しいことなんかは、その時その時は「つらいなー」と思ってたけど、見返すとなんてことないねぇ。これは、自分に耐性が付いているのか(強くなったとは言いたくない)、客観的に見ればしょぼいことなのか。


 と、ぼやぼや考えていると、実家に帰る時間ですわ。
 18切符でまったり帰る数時間、実家で過ごすちょーまったりタイム。いろんな事を考えて。いろんな本を読んで。鋭気を養って。また名古屋に帰ってきませうか。

 あぁーあかん!洗濯干さないと!
 読む本まだ鞄に入れてない!
 充電器もっていかんと死ぬぞおれ。
 ipod中身宇多田だらけにしないとー(><)


街静か 音はいずこへ? 家の中

みなさん。良いお年をお過ごし下さい。

2007年12月26日

●明石家サンタ

 先日、クリスマスイブの夜は先輩の家に行って、明石家サンタを見ていた。
 午前3時までやってたので、翌日仕事の先輩方は途中で寝てたけど。(わしも仕事だが)

 昨年のクリスマスイブの時期の日記が以下、

●他人の不幸を笑う時間
午前零時
一年に一度だけ他人の不幸を思い切り笑う時間

明石家サンタ

どーにか開始直前に
テレビのある下宿生GET
多少将来の事を話したりして

今帰宅


結婚式当日に
彼女だけ
来ない…
両家両親も来てるのに

爆笑!
今日だけね
(100字)

 今年も面白かったなー
 お父さんの遺品整理していたら、段ボールとアルバム(写真がはいるやつ)が出てきたらしい。
 その中身がすごかった。。。
段ボールにはパンティーが山ほど・・
アルバムには写真が入るべき場所に陰毛が・・・

 陰毛の下には名前が書いてあったそうです・・・。

 不幸すぎる。(もちろん爆笑)


 ついでに小島やすお(?)が出てきて
「来年は絶対に売れない・・・ダンディーさんも言ってました。
『なかなか新しいネタはできない』
来年は不幸に決まっています」

みたいな電話してきて、番組の趣旨通り雰囲気を暗くしてくれた。(小島氏グッジョブ!)
 絶対に宇多田は明石家サンタをみたのだと思う。うん。以下宇多田の日記。

でもそんなのカンケーねー!(小島さん来年もがんばれ!)
☆Merry Christmas☆


 ほんとこの番組は、最悪な気分で過ごすクリスマスを楽しくしてくれる。良い番組だ!
 さあ、来年は誰の男子の家で見るんだろうなぁ~ 。。。

2007年12月25日

●グーグル、無限への挑戦

グーグル、無限への挑戦

 工学部の学生をしていたころ、こーいうのを読んで得られる感情は「興奮」のみだった。
 ただ、今は少し複雑な感情を持つようになってきている。もちろんかなり興奮してしまうのだけど・・・。

 このグーグルが生み出す「便利さ」は確実に小さい会社の雇用を奪っていく。
 グーグルに誰か一人雇用され、その人が生み出すサービスで何千人という雇用が奪われていく。その姿が、税理士事務所という職場からみえてしまう。

 機械を使って「楽」になったのなら、その分人間が「楽」をすればよい。
 しかし、残念ながら現在の資本主義の下では、そうはいかない。「楽」をできるのは、それを作り出した人だけだから。

 今の世の中は「価値」を提供することでご飯が食べられる。
 しかし機械が高い「価値」を提供してくれるようになって来たので、人が提供すべき「価値」の水準が上がってきている。ぼけっとしてると、機械以上の価値が提供できなくなり、ご飯が食べられなくなってしまう。
 人よりも機械がいい思いをする時代が来ているといったら言い過ぎだろうか。


 と、資本主義を否定しても、残念ながらそれ以上の提案はできないんだけどね。


 私には今にもつぶされそうな会社に寄り添い、「価値」を提供できるようなお手伝いをすることしかできない。
 この無力感・・・。

 スローライフ。結構馬鹿にされがちな概念だけど、世の中を変える概念かもしれないなぁーと実は思ったりする。
 今、ピアノを弾いているけど、それだけでとても楽しい。これができずに年収3000万円の生活よりも、これができて年収500万くらいの生活がよいなー。(まだ高望みw)

2007年12月23日

●カリグラフィー展

 先日、ピアノ教室の忘年会で女性と知り合いになった。でもってその女性が展示会を催しているらしい。と言うことで、「第2回 JAAMカリグラフィー作品展」と言うのに行ってきた。

 カリグラフィーというのは、

「美しい書き物」という意味のギリシャ語で、アルファベットを独特のタッチで書く技術。その歴史は古く、ヨーロッパではグリーティングカード・名刺・看板・表札など、さまざまなスタイルで日常生活に溶け込んできました。日本でも、近年ではクリスマスやバースデーカード・結婚式のウェディングボードなど、目にする機会が増えています。手書きの温もりがあって実用性も高く、趣味に暮らしに幅広く活かせることから、今、知的な趣味・技能として注目を集めています。
日本カリグラフィースクールより引用

 洋風書道。と私は受け取っております(自己解釈)。

 作品展に行って、あまりにも稚拙な感想で申し訳ないけど、めちゃくちゃ綺麗!
 歌の歌詞や独立宣言の第一条とか、そーいう言葉が綺麗に飾られている。身の回りの些細な文字がこーいう綺麗な文字に置き換わっていけば、生活が楽しくなるだろうなーと夢想してみたり。
(興味がわいた人は、asaさんのHPへ!)

 一つ気に入ったなーという作品があったのだけど、もう名前を忘れてしまった(ヲイw)
 「民族の血を守って行こうぜ!」みたいな言葉を、デザインしたモノだった。赤色の文字で所々にじんでいたりで、むーっちゃ強い意志を感じるというか。「ええなぁーこれ!」と思った。

 何か伝える時に、言葉はどうしても伝える環境に左右されやすい。でも、カリグラフィーを上手く使えば環境の影響を弱められるかもしれない。そんな所から、日本の書道もカリグラフィーも始まっているのかなぁーなんて。

 また新たな勉強材料が増えたな。世の中知り尽くすには50億年生きても無理だろうな。

 

2007年12月17日

●報告せねばなるまい

 税理士試験の結果がやっと届きました。
 三教科受けたのですが

簿記論:不合格(B)
財務諸表論:不合格(A)
消費税法:不合格(A)

 後ろの記号はA~Dで成績を表しているらしいです。

 昔から、成績は上の下で推移してきました。TOP陣が90点代なら私は80点代。TOP陣が60点なら私は50点代。大体それで人には褒められるし、試験っぽいものもPASS(合格)してきました。
 TOPの少し下は、理解に時間を費やして、ミスやスピードをほっておくと、丁度それくらいの点になる。

 今回の税理士試験も、いつものテストに対する感覚で行ってしまったのがいかんかったんだと再認識。
 試験を合格するには、テクニックが要求される。深い理解は必要ない。基礎を理解し、ミスせず回答すること。それが求められる。
 
 私は同じ過ちは繰り返さない。
 やはりこの試験は大して難しくない。


2007年12月10日

●異文化交流セミナー

 友人が実行委員を務める「異文化交流セミナー」と言うのに参加してきた。
 二年前にも参加。去年は定員オーバーで行けなかった。今年はいつの間にか参加になってたような感じ。
 趣旨は、「異文化交流について考えよう」みたいな感じかな。
 言語の違う二つの村を作る。そして、お互いが相手の文化を偵察しに行って、相手の文化について本国で報告しながら、次第に相手の文化になじんでいく。みたいなゲームとかをやってきた。

 参加者はほとんどが学生。そして当たり前だけど殆どが年下。
 『若いなー』と感想を持つかと思ったけど、思ったより最近の学生は老けている。自分の数年前って、見ているだけでも危なっかしい感じだったと思うんだけどなぁ(今も変わらないけど・・・)。めちゃみんなしっかりしていて、逆に怖かった。


 感じたことは『自分の意見を喋ること。そして人の意見を聞き出す事の難しさを実感した。』というのが大きいなぁ。(最近いつもこんな感じだな。)
 しかも、「感想」というとりとめのない意見を引き出したりせねばならず。そして雲のようなその感想を、まとめるという作業があったり。めっちゃ難しかった。
 あと、携帯電話の番号(女)とか聞こうと思えば聞けるのに、聞けない俺へたれ・・・。とか思った・・・。でも、めちゃ優秀な大学一年生の後輩(男)の携帯はGET。また鍋でも呼んで、仲間に引き入れてしまおう。


 もう少し書いてみようか。
 少し気になったのが、参加者が明らかに「成果主義の資本主義」よりも「なれ合いの村社会」に魅力を感じている点。資本主義の限界をみんな感じているんだなぁと。豊かなこの国の人たちは・・・。

 まっとにもかくにも、懐かしいノリで楽しかったYO!

2007年12月 9日

●血い花(あかいはな)

血(あか)い花 (集英社文庫)』 - 室井 佑月

 冷蔵庫から鯛を出してまな板にのせる。包丁の刃を当てて鱗を取る。鰓とかまの間に刃を入れて肛門に向かって腹を裂く。内臓を取り出してなかを洗う。両手を重ねて力を込めて、頭を落とす。尻尾も落とす。身を中身から離す。

 接続語もなく、短い文を列挙されると、スピード感と無表情な感じが伝わってきて怖いよね。対極にあるのが、ゆったりした時間と、豊かな喜怒哀楽か。
 笑わない人や妙に効率の良い人を見て「ロボットみたい」と思うのもそんな感じだねぇ。

 なるほど。『ロボットみたいな小説』というのは、言いえて妙かもしれないなぁ。

 冬の寒い日、冷たい手で自分のお腹を触って「っつめてぇーーーーーーーー」というような快感があるね、この小説には。(どんなやねん)
 まっ手が冷たいのは、本当に大事な部分を冷まさないためだからねぇ。冷たいのも自分。暖かいのも自分。


 こーいう文章って、他人が読むとめっちゃ読みにくいよね。申し訳ない。

2007年12月 1日

●『黒田官兵衛』浜野卓也

黒田官兵衛』-浜野卓也 著

 秀吉の軍師として活躍した黒田官兵衛(以下、剃髪後の名前「如水」と書く。)というおっさんの時代小説。
 戦国時代好きの友達にこの人の話を振ると「腹黒の黒田官兵衛か」と絶対に言われる。

 小説を読んでみるとそんな感じでもない。「戦略家=腹黒」と思われるのはまぁーしゃーないのかねぇ。わしはめちゃ好きだなぁこの人。

 この戦国時代で皆が自己の夢や功名のために死にものぐるいで働いている中で、如水はゆとりをもって動いているように見える。
 九州を「さあこれから攻略じゃ!」というのに、ちょくちょく出てくる俳句だとか、キリスト教の布教とか。忙しい合間でも自分を保っている感じがめちゃ憧れるなぁー。


 最も、如水は戦国武将としてもいまいちなんだろうと思う。天下をとれるのに取ろうとしていないし、秀吉に忠実に仕えたかと言えば、それも怪しい。
 とはいっても、すんごい賢さで、信長の死後すぐに動き出したり、あっさり九州を平定したり。武将としてもすごすぎるんだが・・・。


 如水は、主の秀吉に距離を置かれ始めると、あっさり隠居してしまう。
 そこで名乗った名前が「如水円清」

 水は四角い容器にも丸い容器にも見事に収まる。これは妥協しているわけでなく、状況に応じて姿を変えられるということ。そして、いざ理にあわなくなれば、山さえも動かす力を持つ。
 そんな水のように清くいきたいじゃあないですか。


辞世の歌

おもひおく 言の葉なくて つひに行く
 道はまよはず なるにまかせて