●血い花(あかいはな)
『血(あか)い花 (集英社文庫)』 - 室井 佑月
冷蔵庫から鯛を出してまな板にのせる。包丁の刃を当てて鱗を取る。鰓とかまの間に刃を入れて肛門に向かって腹を裂く。内臓を取り出してなかを洗う。両手を重ねて力を込めて、頭を落とす。尻尾も落とす。身を中身から離す。
接続語もなく、短い文を列挙されると、スピード感と無表情な感じが伝わってきて怖いよね。対極にあるのが、ゆったりした時間と、豊かな喜怒哀楽か。
笑わない人や妙に効率の良い人を見て「ロボットみたい」と思うのもそんな感じだねぇ。
なるほど。『ロボットみたいな小説』というのは、言いえて妙かもしれないなぁ。
冬の寒い日、冷たい手で自分のお腹を触って「っつめてぇーーーーーーーー」というような快感があるね、この小説には。(どんなやねん)
まっ手が冷たいのは、本当に大事な部分を冷まさないためだからねぇ。冷たいのも自分。暖かいのも自分。
こーいう文章って、他人が読むとめっちゃ読みにくいよね。申し訳ない。
