●『電波利権』池田 信夫
テレビは今でも世論を大きく動かす力を持っているような気がする。
最近では餃子がうるさいんだろうなぁ。会社でもその話題、ラジオでも、有名人のブログでもその話題。
そんなテレビの映像がのっかっている「電波」についての本、『電波利権 (新潮新書)』という本を読んだ。
「電波」といっても、仕組みを解説したりするのではなく、限られた電波がどのようにこれまで扱われてきたかを解説する本。
マッカーサーのころから、今のライブドアの話まで時系列な感じでわかりやすい。
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』と書いてあったけど、歴史を学ぶには良い本ですな。
読んでいてなるへそーと思ったのは。(以下断定形で書くけど、『本』がソースなので、あってるかは知らない)
『電波は数兆単位の資産であり、現在は超無駄遣いをされている』と言うこと。
電波を使うには利用料が必要で、携帯電話も一台あたり540円払っている。そして、その電波利用料のうち携帯電話の占める割合が93%以上(500億以上)。
その集めたお金が携帯電話のために使われればまだ納得できる。しかし、その集めたお金の大部分が、地上デジタル放送に関する分野に使われている。
また、携帯電話が利用出来る電波は全体の11%程度。携帯電話は超効率的に使っているから、どうにかやりくりしている。けど、もっと広くとれれば、いろんな業者が参加したり、今よりももっと通信速度が速くなる。しかし、放送局などが、ぜったいに手放さないので、うまくはいかない。
本の中では、放送局等がいかにして利権を手に入れたか。いかに利権を剥奪するのが難しいのか。等々と言うことが書いてある。
で、対策として提案しているのは、電波の逆オークションという手。
電波を政府が民間から徴収して、一般にオークションという手もあるけど、これでは結局カネのあるところが、既得権益化してしまうからちともったいない。
なので、現在持っている電波を「最低の価格を出した人から買い取りますよ」と政府が一言言う。そして、買い取って、無料開放する。という方法。
これは現実性がありそうな気がする。
あと、全体的に印象として得たのは、「テレビが政治の道具」としてはそこまで注目されていないのかなぁという点(もちろん力は大きいだろうけど)。昔のようにテレビをあからさまに使って世論操作も難しいのかなぁ。
小泉も、テレビを政治的圧力で利用したわけではなく、『テレビ局をうまいこと扱った』だけだしなぁ。あるいみで民間人でもあぁいうテレビの扱い方もできるはず。
あとは、著作権の法律が大分面倒のよう。
ちょっとこれも勉強してみたいなぁ。いろんなところで、新しい著作権のあり方が検討されているようだし。
まっ、この資本主義の世界で、いつまでもつのかねぇ。
最後に、貸してくれたK君ありがとー。
