人間には不幸か、貧乏か、勇気が必要だ。
でないと 人間はすぐに思いあがる。 = ツルゲーネフ

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2007年7月24日

『Q&A』 恩田陸

Q&A
著: 恩田陸
ページ数: 382ページ
出版社: 幻冬舎 (2007/04)

 それでは、これからあなたに幾つかの質問をします。ここで話したことが外に出ることはありません。質問の内容に対し、あなたが見たこと、感じたこと、知っていることについて、正直に、最後まで誠意を持って答えることを誓って頂けますか?

 あるスーパーのある時間に起きたことを、数人に「Q&A」のみで聞いていく。

 昔『ドミノ』という恩田さんの作品を読んだけど、その時と同じく恩田ワールドを堪能した感じだ。全く関連性の無いような話をいくつも聞かされて、ある瞬間「どわっ」と一個のイメージにふくれあがる。


 笑いながら読む人もいるだろうし、純粋なミステリーとして楽しむ人もいるんだろうけど、私の場合は、とにかく怖かった。

 ぜひ一読を!


以下ネタばれ含みまくり。

 会話のみで進行する物語。
 筆者の言葉が入らないので「確実な情報」が全く読者には手に入らない。すべての情報が怪しい。小説だから出来ていることなんだろうなと思う。

 さらに、取材は取材で面白くて、その情報を出してくれる「取材される人」もそれぞれに様々な人生を送っている。中には、学校の先生とかからセクハラを受ている少女がいて、取材者アドバイスしてみたり。


 何か事件が起きると、当事者のみならず様々な人の人生を巻き込みながら事件がどんどんふくらんでいく。そして情報のやりとりがsれなくなった瞬間。しゅわっと消えていく。
 バブル崩壊ってこーいう時イメージだな。


 たまたま検索で見つけたサイトで、この小説の「真実」を求めている人がいた。
 実に笑えた。


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