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俺の彼女/宇多田ヒカル

 Fantomeで一番好きな曲かも。
 宇多田ヒカルは、今日(1/19)誕生日だ。

 一人でデュエットをしている。
 女性パートとと男性パート声色を変えて、男女を表現している。
 男性は、俺の彼女はそこそこ美人で愛想がよく、仲間に評判がよく、話を蒸し返さなくていい女だと。
 女性は、あなたの隣にいるのは私だけれど私じゃないと。いつまで狐と狸の化かし合いをするの。と。
ここでフランス語が入る

Je veux inviter quelqu’un a entrer
Quelqu’un a trouver ma verite
Je veux inviter quelqu’un a toucher
L’eternite, l’eternite

google先生に言わせると

私は誰かを招待したい
誰かが私の真実を見つける
私は誰かを触れるように招待したい
永遠、永遠

浮気でもしようかなと。

 そしたら男が、ちらと「俺には夢が無い 望みは現状維持 いつしかは飽きるだろう つまらない俺に」ときたもんんだ。いつしかってのもいいね。
 そこから曲調が派手になってクライマックスを迎える。
 そして最後のフランス語にこんな一言が追加で付く

Je t’invite

google先生に言わせると

私はあなたを招待する

彼女は「俺」をカラダよりずっと奥に招き触らせることを決意するのだ。

 最後に、冒頭の、「俺の彼女はそこそこ美人 愛想もいい」で終わる。
 対外的には変わらないのだろう。
 しかし彼らはきっとうまくいったに違いない。と私はそうおもふ。
 この曲好き。

—–
 ひかる
 光は真っ直ぐしか進めず、それでも暗い場所を照らしてくれる。
 楽な生き方ではないかもしれないけど。後悔しない生き方。
 面白いぞ人生は。

『Letters』宇多田ヒカル

11枚目シングル 「SAKURAドロップス/Letters」(2002/5/9)2曲目
3枚目アルバム「DEEP RIVER」(2002/6/19)5曲目
「宇多田ヒカルのうた 13組の音楽家による13の解釈について」で椎名林檎がカバー。
 たぶんかなり人気のある曲。

置き手紙 ~Letters~/銀花帳
↑こちらなんかは、過去の発言なんかからLettersのことを書いていて、より参考になる(なんのだ)。

 letter は名詞で
・手紙、書状
・文字、字、活字、字体
・文学、知識、学識、学問
 (a man of letters で作家とか文学者の意味らしい)
という意味だとか。

 たくさんの置手紙かなと思うけど。一通の手紙に書いてある複数の文字、を意味していると思うと、なんか手紙への愛おしさが半端ねえ感じになりますな。

 はじまりはアコギで

 暖かい砂の上を歩き出すよ…

 さみしい曲だけど、マラカス的なシャカシャカ音に、ポコポコ南国風の太鼓音が鳴っていて。
 ここに、暖かい砂の上を歩くという始めの一節で、なんか生活のゆとりは非常に感じる。
 林檎先生のバージョンでは、ピアノ中心に低めの音でしっとりしているけど、やはりマラカスは欠かさずに。
 宇多田バージョンが朝の浜辺なら、林檎バージョンは夜の浜辺だろう。

 手紙って好きだし、手紙を主題とした曲も好き。
 手紙が内包する、片思いとか、物理的な距離と心理的な距離の差とか、そーいうのが面白いんだろうね。
 最初に好きになった小説「錦繍」(宮本輝)も、手紙のやりとりだけだったな。
 でも、この曲は置手紙。家族か恋人くらいしか、置手紙なんてないだろう。とても近しい人とのやり取りなんだろう。

 南国で、置手紙を見て、寂しさを歌う。
 もうこれだけで、この曲は完璧だと思うワナ。

 驚くほど「ああ」「あー」言う(笑)歌詞カード的には18回。
 「ああ 両手に空を 胸に嵐を」言ってる人は完全に演劇だ。

 宇多田には名曲「BLUE」という曲があり、悲しみを歌いながら、
 ふと我に返って「ブルーになってみただけ」と歌うけど。
 Lettersの主人公氏も、悲劇のヒロインぶってみているのだろうという気がする。

今日選んだアミダくじの線が
どこに続くかは分からない
怠け者な私が毎日働く理由

 

 このフレーズがめちゃんこ好き。

 驚くほど現実を生きようという気持ちが入るところが
 こーいう(あえて)女々しい曲でも、
 カッコよさを感じたり、甘えきってない強さによって、
 安心して共感できる。

 歌詞の
 一番では「海辺」に置手紙
 海辺に置手紙というのはさすがに比喩だろうね。外国、異世界、へと、仕事とかかな。
いってくるという置手紙だろうか。
 二番では「窓辺」に置手紙
 悲しい知らせの届かない海辺から。悲しい知らせの届く家に入っちゃったかな。
 家と外との境目はなんだろう。家から出ていく。これは、それこそ離婚とか死を連想させるね。
「必ず還るよ」じゃなくてよかった(ヲイ)

Tell me that you’ll never ever leave me
Then you go ahead and leave me
What the hell is going on
Tell me that you really really love me
Then you go ahead and leave me
How the hell do I go on…

 最後の英語フレーズ。
 英語は本音をストレートに書いてしまうんだろうなー。
 これはどう訳すんだろう。以下は気分訳。

Tell me that you’ll never ever leave me
決して私を置いていかないといって…

Then you go ahead and leave me
しかし、あなたは行ってしまう。私を置いて
(then をしかしでいいのか?)

What the hell is going on
もうどうなったていいさ。

Tell me that you really really love me
私のことを本当に本当に愛しているといって…

Then you go ahead and leave me
しかし、あなたは行ってしまう。私を置いて

How the hell do I go on..
どうやっていけばいいのさ

 最後のフレーズを言い終わるかどうかで、この曲はフェードアウトしていく。
 相手はそこにいないのだから、この叫びは届かない。いや、届かないからこそ叫べるのだろうけど。

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『深い河』遠藤周作

 久しぶりにひっそり更新。相変わらず書いた内容は支離滅裂…。
 ふと「Deep River」と言う曲は、この遠藤周作の「深い河」からインスピレーションを受けているのだと知り、色々思うところもあり、手に入れた本でした。

 まーこのブログも書かない数ヶ月。いろんなことありましたわー。うーん。経験と言うのはつまねばならんね。ほんま。まだあと80年は経験積まないといかんわ。

 インドツアーが催され、そのツアー中に複数の主人公がいる。
 宗教を考えたこともないのに妻の死をきっかけに転生と向き合わされた人だったり、自分が臨死体験をして代わりに死んでくれた(と思っている)鳥に感謝するためにインドに来ていたり、色々なそれぞれの死生観を絡めての葛藤が面白い。宗教に肉欲も絡み、非常に純粋なお父さんの奥さんへの愛とか、動物への愛とか、戦争のPTSD的なものとか、色々ごちゃごちゃしているけれども、そのおかげで飽きさせず非常に読みやすくて面白い本でしたよ。今の自分の境遇とかにも色々重ね合わせられる面もあったりして。

以下特に支離滅裂。

 個人的にはその中でも大津という日本で育ったカトリック教徒が神父になるにあたっての日本人らしい葛藤がとても面白かった。

(P191)神学校のなかでぼくが、一番、批判を受けたのは、ぼくの無意識に潜んでいる、彼等から見て汎神的な感覚でした。日本人としてぼくは自然の大きな命を軽視することには耐えられません。いくら明晰で論理的でも、このヨーロッパの基督教のなかには生命のなかに序列があります。よく見ればなずな花咲く垣根かな、は、ここの人たちには遂に理解できないのでしょう。もちろん時にはなずなの花を咲かせる命と人間の命とを同一視する口ぶりをしまうが、決してその二つを同じとは思っていないのです。

 遠藤周作その人がカトリック教徒のようで、本人の叫びそのものじゃないのかという大津の言葉が色んなところにちりばめられている。
 と、そんな真面目な大津を、美津子と言う女性がバカみたいと、教会に行かずに私の家に来なさい。と、神から大津を寝取ってしまう。そして、美津子は神を玉ねぎと呼び、大津を批判する。結局大津は、美津子に捨てられ玉ねぎの元へ戻っていくのですが、玉ねぎも気まぐれで、大津をツアーの行き先インドへと。そして美津子は大津に会いにインドに来てしまった。
 結局振り回されているのは、美津子なのだけど、大津の姿勢もさることながら、美津子がおっかなびっくりで宗教に触れている感じが、日本人なら共感できるに違いないと思ったり。

 また史実が挿入されていて、インディラ・ガンディー首相が暗殺されるという事件がツアー中に発生する。支持を集めていた首相が殺され、市民の気は立ち町は異様な雰囲気に包まれる。ここから、大変厳しい結末への引き金となっていくのだけれども、非常に色々な捉え方のできる史実を入れてくるのは中々面白いなと思ったり。

 そして、色んな背景の主人公がガンジス河で色々な面で抱えていた悩みから色々な手段で解き放たれていくのだけど、舞台としてガンジス河というのが面白いのですなあ。ガンジス河は人が死ぬために集う河。ガンジス河に自分の亡骸の灰が流されると、転生してよりよい生まれ変わりができるのだと。特に、カーストの厳しい国なのでよりその願望が強く、ヒンズー教とも相性が良かったと。その平素から死を迎え入れる河だからこそ、貧困に耐えやっと死ぬことが出来る人が集まる河だからこそ。
 やっぱりガンジス河は生で見てみたい気がしてくるなあ。多分、悲しみを味わいに行くところなのだろう。

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『For You』宇多田ヒカル

ええ曲やなあ。
それが言いたかっただけです(何)

 いやあ、いい曲です。(二度目)
 宇多田氏はこの曲について次のようなコメントを書いています。(誤字脱字は適宜直します。)

 私の孤独のイメージって、何か鏡だらけの部屋に、ドアもない何もない部屋に私だけ一人でいて、で、まあ寂しいじゃん?でも、この壁の向こうに誰か同じような状況にいる人が必ずいるっていう何かを何となく直感してて、で、その人に声が聞こえるように、「うわ~っ、聞こえるか~、お~い、お~い」みたいに(壁を)ドンドンドンッてやってるんだけど、たぶんその人も同じように寂しいから、ドンドンドンッてやってるんだけど、お互いの声も一生届かないし、一生会えない、顔も見えない、で、見えるのは自分だけ、叫んでる自分みたいな、それが私の孤独の最終的なイメージ。だから、「あ、そっか、叫んだりするのやめて、あきらめちゃえば、逆に一人きりでも、”あ、そんな人もいないよ”って思っちゃえば、孤独じゃないな、たぶん」って。そこにいるけど届かないって思うから孤独なんだなあって・・・・・・。どんなに気が合う人、どんなに大事な人がいても、絶対に超えられない人間の壁があるし、向こう側があるから溝があるんじゃない?向こう側がなければ溝なんかないから「ああ。なるほどねえ」って思って、それを歌詞にしたいと思ったの。
点-ten-P060

 あえて孤独は選択するものだというイメージなんですかね。

♪~
誰かの為じゃなく
自分の為にだけ
歌える歌があるなら
私はそんなの覚えたくない
だから For you…
~♪

 孤独から逃げるなとでも言い聞かせるようなこの歌詞の強さもまたやっぱり好きですな。

♪~
I want to make you cry
傷つけさせてよ 直してみせるよ
飛びたい時は
You always give me a bright sky
You want to make me cry
悲しみで教えてくれた喜び
輝きたい時は
You always give me a darker sky
~♪

 恋愛ソングとしては、んなもん女性に歌われたらそらもう大変なことです。けど、そうでなくてもなんつーか、勇気の出る曲です。
 いやしかし、と言うのは残念な大人だけど、いい年齢になって本気で言葉で傷つけあうと、相当血まみれになるわなとも。それを「直してみせるよ」と言えるのこそが大人かもしれんな。
 言葉の選択に迷う事ばかりの今日この頃。 For you の精神で人生楽しまんといかんですな。

原発議論まとめ by 宇多田ヒカル

 おもむろに始まった宇多田ヒカルの原発関連ツイート
 これだよこれ、首相の言葉から聴きたかった言葉は。

原子力なんつうスゲーもんが開発できたんだから代替エネルギーだってこれからいろいろ開発できるはず!と信じておる(`(エ)´) RT @: (略)技術を進歩されるのは人ですもんね。
@utadahikaru
宇多田ヒカル

 以下これが流れです。
 どうよこの美しさ。

賛成か反対かっつったら反対だけど、反対活動をすることはないと思う。代替エネルギーの開発にはすごく興味があります。将来自分が住む家は自家発電とかでがんばってみたいな。 QT @NobMuller: 宇多田さんも原発には反対ですか?
2012年6月23日 – 9:16

日本の電力市場も、電力を提供する会社が自由に参入できる市場になって、国民一人一人が自分で納得できるエネルギーを選んで使えるようになったらいいのになあ。
2012年6月23日 – 9:27

電力自由化されてる国あるよ!EU加盟国(フランスは遅れてるみたい)、イギリス(進んでるみたい)、北欧、などなど。アメリカでも州によって。 QT @e_ne_spsp: (電力会社を)選べる国ってあるのですか?(´(・)`)
2012年6月23日 – 9:47

会社によって料金も質(供給の安定)も違うし、いいことばかりじゃないです。何が一番大事か自分で考えないと、あと地域でどれだけ協力し合えるかも重要みたい。 QT @rururu8: 自由化だったら、電気代とかも変わってくるんですか?
2012年6月23日 – 10:08

うん、でも大停電かメルトダウンかだったら私は大停電の方がまだいいや。 RT @swatthree: アメリカは(電力自由化)をやったせいでカリフォルニアの大停電が起こったらしいですよ。
2012年6月23日 – 10:15

原子力なんつうスゲーもんが開発できたんだから代替エネルギーだってこれからいろいろ開発できるはず!と信じておる(`(エ)´) RT @ka_tana: (略)技術を進歩されるのは人ですもんね。
2012年6月23日 – 10:31

 これが言葉ですよ。これが。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー悔しい。

ライブ『WILD LIFE』宇多田ヒカル

WILD LIFE/宇多田ヒカル
いってきましたよ。

日付:2010年12月8日~9日
場所:横浜アリーナ
出演者:
宇多田ヒカル
Matt Rohde(Band Master/keyboards)
Dan Burns(Pro-Tools Oparator)
菅原潤子(Guitar)
種子田健(Bass)
阿部薫(Drums)
吉村隆太(Keyboards/Strings Arrangement)
須郷豪(Manipulatar)
GREAT EIDA STRINGS(Violin,Viola,Cello)
⇒まとめちゃったけど多分そう

 徹夜してチケットとって、涙涸れるほど泣いて、大げさに笑って、「ぼくはくま」歌って、「HIKKーI!!!!!」だの「最高ー!!!」だの叫びまくり、居酒屋で「KUMA POWER」タオル振り回して。とまあ、ライブだけにかかわらず、ちょっとした数年間がとりあえず終わっちゃいました。
 「終わる」という言葉は好きなんですよ。始まりを予感させるから。

Utada in Chicago “Utada In the Flesh 2010″ part 1

 ChicagoにUtadaの声を聞きに行ってきました。

Chicagoで最も高い建物WillisTowerより

 2006年に日本で宇多田ヒカルの声を聞き、大きな影響を受けた。その時の情動のまま大学を休学し税理士試験を目指すことになった。
 そして今回のライブでも同じように大きな影響を受けた。仮に、今回日本でのライブだったら前回ほどの感動は無かっただろうなぁ。最終日のメインディッシュであるUtadaライブは、Chicagoという壮大な前菜の力を受けて、予想通り予想外な感動を与えてくれたのだった。

夜になるとこれが摩天楼になるのだ!

 4年分の涙を流してきたよ。

 つづく?

宇多田ヒカル検定

2級・・・まだ全部読んでないもん(><)

3級・・・ちょっとファンの皆さん凄すぎ。。。