ノンフィクション(?)『旧約聖書』God~その1~

 町はピカピカと電飾を飾り付け輝いておりますなあ。

 この電飾をみてワクワクするっていうのは、星の綺麗な夜と錯覚していて、「今夜は(明るいから)ヤれるぜ!」と野生の心が燃え上がるんじゃないかと仮説をたててみたりする今日この頃です。
 相方がいない人にとって、どうでもイイってのも納得♪
 そんな聖夜も近いこのごろ、かの大ベストセラー(ノン)フィクション小説「聖書」著者:神(代理)を読んでおります。
 手にとった目的は、先日読んだ福祉の本でもそうだけど、「キリスト教」という言葉や聖書の引用は、ドラマや専門書や絵画や歌詞や便所の落書きやら、いろんな所でみられるわけで、聖書を知るのが西洋の文化的背景を探ったり、純粋に西洋のモノを楽しむにはGOODだと思ったわけです。

 その点では、やっぱり読んでみて正解でした。
 アダムとエバ(イブ)の物語やノアの箱船の話など、そーいう流れだったのか。というのは面白い。エヴァンゲリオンを一度見た人は確実に思い出す内容となっております。
 まだ、読んでいる途中ですがしみじみ思うのは思ったより“良いこと”書いてねえってなことですわ。
 「右のほほを打たれたら左を差し出しましょう」的な“良いこと”が、いっぱい出てくる本だと思っていました。が、出てくるのはひたすら「主(神)を畏れなさい」ってなことがほとんど。

 ノアの箱船は、

主は言われた。
「わたしは人を創造したが、これを地上からぬぐい去ろう。人だけでなく、家畜も這うものも空の鳥も。わたしはこれらを造ったことを後悔する。」しかし、ノアは主の好意を得た。(創世記6章7-8)

結局このあと神に気に入られたノアだけは助けて頂いた・・・。ふむ。神様は依怙贔屓を結構される。

 次は安息日に違反した人の話

 イスラエルの人々が荒れ野にいたときのこと、ある男が安息日に薪を拾い集めているところを見つけられた。見つけた人々は、彼をモーセとアロンおよび共同体全体のもとに連れて来たが、どうすべきか、示しが与えられていなかったので、留置しておいた。
 主はモーセに言われた。「その男は必ず死刑に処せられる。共同体全体が宿営の外で彼を石で打ち殺さねばならない。」共同体全体は、主がモーセに命じられたとおり、彼を宿営の外に連れ出して石で打ち殺したので、彼は死んだ。(民数記15章32-36)

 神が最初の6日で世界を造り7日目は休んだので、7日目は安息日として休むことになっている。それなのに薪を拾ったから…。な…。
 絶大な力を持った気まぐれな神と、その神に好かれるべく頑張る人たちのお話ですな。

 ところで、かなりビックリした次の文章がある。ちょいと長いけど読んでみてくださいな。ここでの「わたし」は神の伝道師「モーセ」さん。海をパカッと割った人です。

 もし、わたしがあなたたちに行うようにと命じるこのすべての戒めをよく守り、あなたたちの神、主を愛してそのすべての道に従って歩み、主につき従うならば、主はあなたたちの前からこれらの国々をすべて追い払われ、あなたたちは自分よりも大きく強い国々を追い払うことができる。あなたたちが足の裏で踏み込む所は、すべて、あなたたちのものとなり、荒れ野からレバノン山まで、ユーフラテス川から西の海まであなたたちの領地となる。あなたたちに立ち向かいうる者は一人もいない。あなたたちが言われたように足を踏み入れる土地の至るところに、あなたたちの神、主は、あなたたちに対する脅威とおののきを起こされる。(申命記11章22-25)

どうよ。私はビビッタ。こんな神を味方に付けた軍団に睨まれたら、和解も何もあったもんじゃないもんですな。
 サザンの桑田さんが、「聖書に手を置いて戦争する」みたいな歌を歌っていたと思うけど、これは余りにも普通の流れというか…。
 今のところテイストはずっとこんな感じです。

まだ読んでいる途中なので、また続きは書きます。多分。

Pages:
  1. 今更この記事を読みましたよー。
    文学の世界では「すべての物語は既に、旧約聖書で語りつくされている」などと言うくらい、物語として面白い内容がいっぱいの本だと思います。
    ユダヤの神の厳しさを思うと、イスラエルに平和が訪れない理由が何となく分かる気がしますが……。
    八百万を素直に崇めちゃう日本人には、きっと本質的な理解は一生無理なのでしょうね。
    などと思ったり。

  2. やいだ(みむら)

    「聖書を信じる人」を想像しながら読んでいるので
    どうしてもこういう書き方になっています。

    ほうほう文学の世界ではそんな事を言いますか。
    普通に小説としても面白いですね

    ヤコブ君が「まだらの山羊くれ!」
    と契約した後、まだらじゃない山羊に
    まだら模様を見せながら交尾させて
    まだらの山羊を増やした(創世記30章のへん)

    とか笑ったなあ。
    もちろんそこには、意地悪なラバン叔父さんがいたり
    奴隷との恋があったりとか
    暗い中でこっそり姉が妹の彼氏を寝取ったり
    いろいろある中で

    この辺はかなわワクワクしながらよんでました
    しかし戦争モードになってくるとちょっと眠たいんだなあ(笑)

    これを読み終えて普通の小説を読めば、
    (外国ものやキリスト教徒が書いたもの以外でも)
    また違った感覚で読めるだろうなあとは、
    結構大きな期待をしながら、聖書読んでおります。
    量多いッス。

    > 八百万を素直に崇めちゃう日本人には、きっと本質的な理解は一生無理なのでしょうね。
    わかったつもりにさえなれないかもしれないなあと
    身近な問題なんですがね・・・

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