TVドラマ『わたしたちの教科書』 脚本:坂元裕二

 鬼平犯科帳をみまくっているんだけど、ちょっと浮気して近くの棚にあったTVドラマを借りてみた。

 中学校でいじめがある。いじめられていた女の子が謎の転落死。
藍沢明日香(志田未来):中学生。いじめられていた女の子。両親の離婚等により、施設に入れられる。
積木珠子(菅野美穂):弁護士。バツ1で明日香は元旦那の連れ子。明日香と3ヶ月くらい過ごしたことがある。
瀬里直之(谷原章介):弁護士。珠子と同じ法律事務所におり、一時はプロポーズもしたが別れた。
雨木真澄(風吹ジュン):副校長。「いじめは存在していません」と30回は言った。
その他愉快な先生と生徒達。

 なんかイライラするドラマだった。人間のキャラの変容ぶりが凄すぎて。大人ってもっと頭が固くて、しかし柔軟なもんじゃないかな。

●いじめを認めさせたい母親 VS いじめを認めたくない学校
 珠子が死んで初めて母性本能が芽生え初め、学校に弁護士バッジをぎらぎらさせながら喧嘩を売る。
 学校の実質的な代表である雨木は、「いじめがあったことを認める」事はいじめの根絶には繋がらないことを理由に、いじめは無かったと主張し続ける。確かに裁判やマスコミで「いじめがありました」と言ったところで悪化しても良くならないだろうと言うところは同意。
 雨木さんがまずいのは、校外に対するだけでなく、校内に対しても「いじめがなかった」と言い続けたところ。これは解決を先延ばしにするだけの、無意味な決断。これはドラマをみる人間は共感し、「雨木うんこ踏め!」とみんなで思えるところだろう。

●いじめる子供といじめられる子供
 いじめられる子には理由はなく、いじめを主導する子には、家庭環境に問題があり、そのはけ口としていじめるのだという気配が受け取られる設定。
 この設定はしっくり来ない。個人的には逆な気がする。いじめられやすい子っていると思うし、逆にいじめる方の家庭環境が悪いなんてことは希薄なイメージだけどどうなのだか。
 また、いじめられる生徒が死にたがるわけだけど「誰も私が死んでも悲しまないから」とか言う。けど、いじめられるときって「ただ辛いから死にたくなる」んじゃなかったかなーと思ってみたり。

●母と子
 三ヶ月一緒に過ごしただけの母と子が親子になれんのか。珠子は明日香からもらった手紙をにぎりしめて法廷に立つ。2~3年自分の金で裁判やってたみたいだけど、そこまでの愛が産まれるのかはなはだ疑問。

 色々書こうと思ったがめんどうになった。寝る。おやすみなさい。(なんぞこのブログ。)

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