『365 DAYS』The West Wing/Sixth Season/Episodes12

よーやく重めの仕事が少し片づきました。

今回の話は結構心に響く物があった。
バートレット大統領は2期目7年を勤め上げ、最後の1年にさしかかる。
ホワイトハウススタッフは、それぞれの想う次期大統領候補の選挙運動へとシフト。
自然と、スタッフ同士も微妙な空気へ。
大統領を支えてきた首席補佐官レオは心臓を痛め退職。
大統領自身も抱えていた多発性硬化症を発症し、一時は執務が難しい状況に。
次期大統領という未来在るキーワードの影で、これでもかと現大統領率いる組織の老衰っぷりを描いていく。

そこに一度は倒れたレオが帰ってくる。
みなレオに挨拶しようとするも、忙しさで挨拶もそこそこで立ち去っていく。
結局仕事もなく誰も相手をしてくれない中、
レオは過去の一般教書演説のビデオを見ている。

その老衰のくたばりかけたようなレオが、
スタッフの目を覚まさせていく。
最後に、レオが夜中に官邸にスタッフを呼び出す。
ホワイトボードには「365Days」の文字。
レオがこれを一文字消して「364Days」に書き直す。
そして「That’s how much time we have left.」
 このままありきたりだけど、ホワイトハウスだからこそできることがある、なんかやり残したことはないか?という流れになっていく。
 「忙しさにかまけて、何か大事な事を忘れてはいないか?」そう言わせるために、レオと話す間もないような画の取り方をしていたんだ。ぱっと見レオがホワイトハウスにもう居場所がないんじゃないか?みたいな心配をさせておいて、チクショウにくい演出。

 この話は全体的に落ち着いたトーンで収まっていて、最後のホワイトボードのシーンも特段の盛り上がりを見せるわけでなく終わっていく。この前の話までは次期大統領選だとかなんだとかで、かなりテンションが高かったのだけど、ここにきてコレはいい場面だった。
 こーずっとここまで見てきた気持ちとしては、過去の一般教書演説の言葉だとか、トビーとレオのやりとり、大統領とレオが健康食をまずいまずい言いながら食べているシーンとか、夜に急に呼び出すのなんて定番のGOODシーンですし、ホワイトボードのシーンにジョシュがいないことの寂しさとか、あーたまらん!明日も仕事頑張ろう!

Pages:
  1. 通りすがり

    長年のホワイトハウスファンの四十男です。
    私もてっきり「年寄りにはもう居場所がない」という描写なのだと浅はかな理解でいたので、ラストの展開には目を開かされました。
    日々の忙しさにかまけて思考停止している自分に向ってレオから言われたように感じ、私も明日も仕事頑張ろう!という気持ちになった。同じように感じた人がいたことが嬉しくてコメント書いてます。

    舞台は政治の中枢ですが、宮仕えの悲哀だとか、どこにもある職場の日常がリアルに描かれていて、世代的にも今の自分とジャストフィットし、みんな同じような苦労してるのだとか、共感するところが多く、いつも勇気づけられます。これだからホワイトハウスはやめられないです。

  2. やいだ(みむら)

    ああ、時にこういう嬉しいコメントを頂けるので、ブログという物が止められません。本当にありがとうございます。嬉しい物ですね、同じように感じている方がおられると思うと。

    まさにおっしゃられるとおり、ザ・ホワイトハウスは我々と同じ日常を描いていて、政治から日常まで様々な事を考えさせられます。私のような一般庶民には遠いような政治も、身近に感じさせてくれます。

    ああ、また感動が戻ってきました!

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