『篤姫 第八巻』佐野元彦

 篤姫八巻 28-31話をやっと見ることができました!後6週間は篤姫生活。

 28話、篤姫の重要な心の支えであったであろう二人が死ぬ。篤姫の人生の大きな道筋を付けた島津斉彬、篤姫とやっとラブラブモードに入ってきた十三代将軍徳川家定の二人。
 そして、将軍の正室である「御台所」ではなくなり、髪を切り天璋院となる。

 将軍家定が安政5年7月6日、斉彬は同年7月16日。その時の篤姫は20代半ば。
 すでに実父亡き篤姫、その篤姫が二十代半ばにして、人生の(良くも悪くも)道筋を付けた養父が死に、夫が死に・・・。そして、権力も失い・・・。
 ああ見るのがしんどい・・・。

 続いて、大老井伊直弼が実権を握る幕府を通すべき勅諚を、幕府を素通りして水戸藩に直接渡したことを理由に、井伊直弼は不都合な輩を片っ端から処罰する安政の大獄を始める。
 この井伊直弼という人も、元々は彦根藩主井伊直中の十四男に生まれ、厄介者であると言うことで、自分の住居を「埋木舎」と呼んで、自虐していたとか。それが、彦根藩主の候補が続々と他家を継いだり、死んでいたりで、井伊直弼に藩主の座がまわってくる。そして、そこから幕府の大老職まで進んでいく。
 そんな、ダメだと思っていた自分が運と実力で成り上がってしまった。そこで、「国のため」と思ったか「自分(自分の家)のため」と思ったかは解らないが、若い将軍を押さえ、安政の大獄という弾圧的な政策を実行するに至る。
 人に厳しく当たれば、当然恨みもかうわけで。どちらにしろ井伊直弼にとっても楽な事ではなかっただろうに・・・。

 この巻ですごかったのは。「公方様を殺したのはお前だろ」と責められる時の篤姫の演技。ほぼ半笑いで。完全にイった人という感じ・・・。迫真の演技というのはこういう事かと。
 そして、最後にずっと、そして唯一、一緒に道を歩んできた幾島との別れ。くぅ・・・。

追伸:篤姫で検索したらコップがでてきた。なんぞこれ。

Pages:

Leave a Comment


NOTE - You can use these HTML tags and attributes:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>