Daily Archives: 2011 年 7 月 10 日

取り急ぎ激お勧めの一冊『困ってるひと』大野更紗

 なんか世間はサッカーに熱くなっている頃、「困っているひと」という本に熱くなっていた。午前0時に読み始めて途中でとても終わることができず最後まで読み切ってしまった。正味4時間、ちなみに、なんかムーミン谷とかでてきたり、かなり読みやすい。
 ブラックユーモアみたいなものも笑える人であれば、結構楽しく読めると思う。じめじめした暗さは全くない。私は随分声を上げて笑いながら読んでいた。そりゃー背景に流れる事実想像を絶するような事ばかり。でも、面白いんだからしょうがない。

 この本は1984年福島県生まれの免疫系(+α)の非常に珍しい難病にかかった女性の物語。6月16日発刊なのかな、少し福島原発の話にも触れていたり。大野更紗さんは大学生時代にビルマ難民問題に積極的に取り組んでおり、これから大学院に行って東南アジアの現地で学んでやろうと意気込んでいた矢先の発症であったらしい。
 ビルマの難民問題を核燃料棒もびっくりの熱さで取り組んでいたために、たまに自分を難民とみなして、難民を支援する側を観察したり、他の難民(患者)にインタビューして、書籍上で分析して見せたり。まあとにかく視点が多様で面白い。病院での胸が締め付けられるような切ない恋話もあり。ううう。いいなあ。

 ビルマ、難病、おしり、恋、社会保障問題と、チラシ寿司の具か!となんでも入っている一冊。ちなみに調和が素晴らしい。
 この記事の意味はもう分かるな。それが伝ったら以下読まなくていいから本屋に走れ!
 お小遣い制限が厳しいという人は、→←困ってるひと ブログでもよめるようですよ(ぼそっ)。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=(o゜―゜)o
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