Daily Archives: 2011 年 3 月 31 日

人物伝『伊藤博文』瀧井一博

どうも歴史にはとても疎くて「伊藤博文=初代総理大臣」くらいの認識しかないのですが、なかなか面白かった。
 
1841年9月2日に山口県にて生まれる
(1867年10月14日大政奉還)
1868年6月27日(27才!)兵庫県知事へ
1885年12月22日内閣制度を創設し初代総理に
1889年2月11日大日本帝国憲法発布
1909年10月26日ハルビンで暗殺される
 伊藤の重要な功績は憲法を作りそれを定着させたこと。東アジアにおいてこのような国は無かったため、他の国に行っても憲法を定着させた男として、重要な扱いを受けることとなる。
 漠然とだけど、大久保どんや西郷どんの話を聞くと、政治力!や武力!を重視していたように感じるけど、伊藤どんの場合は知力を重視していたように見える。他の重鎮が国内に留まって「政治」に腐心しているなかで、伊藤はあえて海外に勉強しに出たりする。これってかなりのリスクですよな。知識を得るために大きなリスクを取る伊藤博文というのは相当すごいのでは。と思うわけです。
 伊藤の人生ははじめっから最後まで政治は大荒れに荒れていたわけだけど。その中で何度も海外に行っている。当時は船で行くために数ヶ月かかるのにも関らず。憲法制定の前なんかにも。いまの情勢で例えるなら、民主党や自民党の幹部が自然エネルギー政策を学びに、数ヶ月の期間でメールも届かないところにでかけるようなもんだろう。仲間から「クソ大変なときになにしとんねん」という批判もあるだろうし、帰ってきたときには自分の座る椅子がない可能性も大いにあるだろう。それでも知識を得るために外国に行ってしまう。
 きっと若い時代に「留学」したことが後の自分の地位や人脈に大きく関わってきたことで、勉強が如何に大事かというのを実感ししていたんだろう。
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