Daily Archives: 2011 年 2 月 11 日

The West Wing 『Inauguration』

 The West Wingというドラマを見ると「国を動かしているのは紛れもなく人間なんだなあ」としみじみと思わされる。
 この日本という国では、政治家はほとんど尊敬されていないように見える。まして政府メンバーともなると、逆に尊敬がなくなるような気さえするのは気のせいか。
 彼らは人の人生に直結する決断を毎日下し続けているわけで。私たちの代わりに政治をやってくれている事に感謝し尊敬し、その上で批判をすべきだろうと思う。感謝や尊敬と批判は両立する。
———-以下本題 Fourth season 14-15話

 大統領が就任して4年を勤め上げた後、再選を果たし2期目の就任式を行う。
 この就任式と同時並行で、大きな課題が信仰しており「大量虐殺が行われているアフリカの赤道クンドゥー共和国に軍事介入して止めるかどうか」。クンドゥでは2万人以上が殺されており。アメリカ兵を入れれば150人程度が死ぬ可能性がある。(国名含めてフィクション)

 ここで、クンドゥ人の問題及び就任式で最も大きな役割を演じるのは、就任式の演説(Inauguration)の為に3週間の契約で雇われているスピーチライター「ウィル・ベイリー」。
 ウィルは国務省の要望で就任演説原稿中の

アメリカは警察ではない
自国の価値観を押しつけてはならない

という節について、「心にも無いこと」は言いたくないと言う大統領の要望で、変更を手がけることになる。
 ウィルは大統領の過去の演説を引っ張り出して研究し、大統領の理想に近い演説にしようと努力する。しかし、国務省が作った文章をほとんど変えることができず、ストレスいっぱいでホワイトハウス内のガラス割ったりする(やりすぎw)。

 ところで、大統領はウィルの部屋にふらっと訪れ問いかける

大統領:
Why is a Kunduness life worth less to me than an American life.
なぜ私はクンドゥ人より自国民を守るのか
ウィル:
I don’t know, sir, but it is.
分かりません大統領。しかしそんなもんでしょう。

この発言を受けて、大統領は悩み始める。下手に反論されるよりも同情されて感情が興る事って結構ありますよな。脚本がかなり上手い。 
» Read more…